「海暮れて 鴨のこゑ ほのかに白し」は、松尾芭蕉の俳句です。
この句の解釈についてより詳しく調べていきます!
こちらは前回この句について触れた句またがりについての記事です👇
句の意味と解釈
海暮れて →冬の海が暮れようとしている様子
鴨のこゑ →鴨の鳴き声
ほのかに白し →鳴き声が白いように感じられる。ここでは、声が遠くから微かに聞こえる様子を指している
この句の季語は「鴨」で、冬の季節を表しています。
まとめると、
海が暮れていく中、遠くから聞こえる鴨の声がほんのりと白く感じられる
ということみたいですね。
声を白く感じるって、なかなかできない発想ですよね。
冬の寒さや静かさの中の、小さい鳴き声を「白」と表現したってことですよね?
これって気温が低いと息が白くなるのは関係してます?😅
それとも天気は曇りとか雪とかだったとか?
晴れてる日のきれいな夕焼けでも鳥の声に「白」を感じたんでしょうか💧
それとも、ただ単に”声そのもの”を白く感じたんでしょうか?
きれいだったとか、澄んだ声だったとかそういう理由?
俳句の解釈って難しい~💦
まとめ
松尾芭蕉の俳句「海暮れて鴨のこゑほのかに白し」では、句またがりという技法が使われています。
句またがりとは、一つの語が二つの切れ目をまたいで使われることで、新たなリズムや意味の層を生み出す手法です。
この俳句では、「ほのかに」という言葉が二句と三句にまたがっており、「鴨のこゑほのかに白し」と読むことで、日が暮れていく中で鴨の声が遠く、かすかに白く感じられる様子を表現しています。
句またがりを用いることで、俳句に深みと広がりを与え、読者に印象を残す効果があります。
この句は、感性に訴えかける力が強く、詩的なイメージが非常に印象的です。
冬の夕暮れの海の静けさと、その中で際立つ鴨の声の美しさが、聴覚と視覚を研ぎ澄ませて詠まれています。
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”センス0でも、作れます!”ということで、初心者に向けて俳句の入門書としてぴったりですね😊