「春雨や ものがたりゆく 蓑と傘」は、与謝蕪村の俳句です。
この句の解釈についてより詳しく調べていきます!
こちらは前回この句について触れた擬人法についての記事です👇
句の意味
春雨や →春の雨がしとしとと降っている様子
ものがたりゆく →物語を語りながら進んでいる
蓑と傘 →蓑と傘を使っている人
季語は「春雨」で、季節は春ですね。
一応つなげてみると
春の雨がしとしと降る中、蓑を着た人と傘をさした人が語りながら歩いている
みたいな感じですかね。
「蓑」と「傘」が話しながら歩いてるってことで擬人法なんですね。
様々な解釈
さてさて、私がこの句のおもしろいと思うところは、この二人の関係なんですよね~。
調べたんですけど、二人の関係がはっきりしている解釈が見つからなくて・・・。
夫婦とか恋人なのか、それとも友達なのか。
いや、そもそも大人なのか?という問題もあるんですよね。
親子かもしれないし、子供同士かも。
「ものがたりゆく」がひらがなだし、蓑と傘が歩いているように見えるなら、蓑と傘が大きくて逆に着られてるみたいに見えるから、子供なのかもしれない…とか。
それとも、蓑と傘というのは職業の違い?
別の仕事をしている友達同士が偶然会ってちょっとの間、話しながら歩いてる…とか。
俳句って色んな解釈を考えてその過程を楽しむっていうのもあるとは思うんですけど、作った本人は、もちろん正解をわかっているわけじゃないですか?間違って解釈されたら嫌じゃないんですかね💧
それとも、あーだこーだと議論してもらって悩んでもらった方がうれしいんでしょうか?😅
この俳句の魅力は、春の雨という静かな情景に、人の動きと物語性を感じさせるところにあります。与謝蕪村の繊細な観察力と詩的な表現力が光る一句ですね。
擬人法を使うことで、俳句はより生き生きとし、感情豊かになります。
名俳人たちは、この技法を巧みに使い、素晴らしい作品を残しています。
ちびまる子ちゃんの俳句の本です。私はこのくらいから始めた方がいいかも😅
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