10月30日放送『プレバト!!』俳句の詳しい解説です。
点数、査定結果など<前編>はこちら👇
テーマは「ついやっちゃうこと」です。
テレビで発表された順にいきます。
大友花恋 「秋冷や また買い戻す コーデュロイ」 2位
”家を整理してスッキリするのが楽しいけど必要なものまで捨ててしまってコーデュロイのアイテムをこの間捨てたばっかりだと気づいてまた買い直す”という句。
季語【秋冷】[秋]
梅沢さんが「他の季語の方がよかった」と。
●夏井先生の解説✏️
・中七でテーマを押さえているところがうまい。
・映像を持たない季語から始まり最後に物を映像として出す。
・布地の手触り、温かみが最後に戻って季語を生かしてくれる。
・相当きっちり勉強し始めてくれた。
断捨離あるあるですよね。
梅沢さんの予想は外れて夏井先生は季語を褒めてました😅
俳句のテーマにすごい合ってて、わかりやすくてすんなり内容も入ってくるしいい句ですよね~😀
「コーデュロイ」が季節感が出ててかなり好きです。
次のエースさんは、この時点では4位の発表ですが最終的には3位になりました💦
バッテリィズ・エース 「秋風が うまさ増し増し 肉増し増し」 3位
”東京に出てきて一人暮らしで色々なものを食べなきゃいけないのにラーメンばっかり食べてしまう”という句。
季語【秋風】[秋]
フジモンが俳句を始めたばっかりの人が陥ることで、こういう俳句が思いつくと「エエのできた!」と思うが全く詩がないと言ってました😅
●夏井先生の解説✏️
・俳句というよりキャッチコピーもどき。
・「うまさ増し増し」がキャッチコピーで終わっている。
・もう少しおいしそうにしないと”やめられない感”が伝わってこない。
・「秋や今」で”まさに今、秋であるよ”とする。
・ラーメンがおいしいと書かないとわからない。
・添削後『秋や今 ラーメン旨し 肉増し増し』
エースさんが最初からずーっと、夏井先生が何か言うたびにやいのやいの言うので最後には「もういいから聞きなさい」って怒られてました😓
エースさんが「添削したほうが圧倒的にいいですね」って言ったのに対して、フジモンが「そらそうやろ。誰が添削したと思てんねん!」って言っててちょっとスッキリしました😮💨
あの~⋯。
こういう”賑やかし枠”って必要なんですかね?💧
ソワソワしちゃって⋯😅
次は、この時点では3位ですが最終的には4位の尾上右近さんです。笑
尾上右近 「時あれど 急かずにおれぬ 走り蕎麦」 4位
”時間がある時でも職業病で人とご飯を食べに行っても噛まずに食べる勢いで早食いしてしまう”という句。
季語【走り蕎麦】[秋]:その年の秋に初めて出回る新蕎麦のこと
梅沢さんが「走り蕎麦」が来ることで伝わらなくなると。
●夏井先生の解説✏️
・上からずっと読んでいった時に最後「走り蕎麦」で、”新蕎麦が出るまでには時間があるけど急がないといられない程走り蕎麦を待ってる”と読み取れる。
・時間はあるけど早食いが職業病になっているとしたら評価を下げるしかないケース。(5点減点で才能ナシ4位に💦浜ちゃん大爆笑😅)
・「時あれど」と通ぶってる場合ではない。
・「急かずにおれぬ」と説明している場合でもない。
・「早食い」となぜ書かないのか。「職業病」も書かないとわからない。
尾上さんがちょっとムッとした感じで”書いて良いことと悪いことが全くわからない”と⋯💧(私も思うことあります😅)
・添削後『早食いは 職業病ぞ 走り蕎麦』
・「ぞ」は詠嘆。
・「早食い」の”は”と「走り蕎麦」の”は”で韻を踏むことができる。
結構メッタメタに夏井先生に言われて、ホントにちょっとムッとしてませんでした?😅
自分の俳句の説明をしている時の言葉を俳句にそのまま使えるパターン多いですよね💧
でも、素直に書けば良いと言われるけど、書くと説明って言われたりするからな~😅
韻を踏むのは手っ取り早くできる技かも⋯。
次は最下位。
ゆうちゃみ 「秋風に カチカチ唱える 爪の音」 5位
”寒くて手をこすり合わせるとネイルが長いのでカチカチと音がする”という句。
季語【秋風】[秋]
フジモンが「唱える」がカッコいいと思って使ったんだろうけど意味わからんと😅
●夏井先生の解説✏️
・「唱える」だけで意味が愕然とわからなくなる。
・(ゆうちゃみさんが”ギャルの音色”だと言ってて)それはどこにも書いてない。
それでもまだ”ギャルの音色”だと言うゆうちゃみさんに
夏井先生「だからどこにもギャルって書いてないだろ!」
梅沢さん「怒らすな!」🤣
・「唱える」がとにかく諸悪の根源。「ギャル」を書こう。
フジモン「先生初めて書いたんじゃない?ギャルって」🤣
・「カチカチ」なら「の音」を書かなくていい。
夏井先生「その爪は付け爪っていうのでいいの?」
ゆうちゃみ「あ、自爪です」
夏井先生「自爪っていうの?ギャルの自爪」
浜ちゃん「ちょっと言いたなってる」🤣
・「秋風」だとなぜカチカチするのか、寒い感じが伝わりにくい。もうちょっと寒くする。
・添削後『秋寒し ギャルの自爪の カチカチと』
・こうすればあなたの言いたいことに言葉は寄ってくる。
・(ゆうちゃみさんが「肉増し増し」とどこに差がついたか質問)意味が伝わらないというのは日本語として再起不能。
夏井先生とゆうちゃみさんのやりとりおもしろかったです😀
自爪長いの大変そう⋯。って余計なこと考えてました💧
「唱える」が本当にフィーリングで言ってるんだなって⋯😅
あと、さすがフジモン、ギャルとの会話うまいなと🤣
次は1位!
Aマッソ・加納 「待宵の 酸辣湯や 酢を二周」 1位
”酸辣湯は十分酸っぱくて十分おいしいが、あとちょっと足りないのでさらに酢をかけてしまう。次の日の満月を待ってるちょっと欠けてる気持ち”を詠んだ句。
季語【待宵】[秋]:十五夜の前日の夜またはその夜の月のこと
梅沢さんがテーマに沿ったいい俳句。下五が良いと。
●夏井先生の解説✏️
・久しぶりに本物が出てきた。
・テーマを映像として書けている。
・「酢を二周」が一番映像化としてうまい。
・凡人なら”酢をかける”、”酢を足して”などの言い方をするが「酢を二周」は動画になってる。
・”待宵や 酸辣湯に 酢を二周”という書き方もできるが酸辣湯を詠嘆する判断も見事。
・”サンラータン”とも読めるがあえて”スーラータン”と読むことによって”酢”と韻を踏んでる。
最後に
夏井先生「この人を楽しみに見てみましょうね、みなさんね。えーと、マッソさんだっけ」
加納さんがあわあわ、フジモンが「マッソさんて」ってツッコんでる中
「私はマッソさんとして期待をしたいと思います」と🤣
めちゃ褒められてました!😊
マッソさんと命名(?)されて期待されてて良かったですね。
加納さんは本も書いてるし芸人さんは言葉を操るのが上手い人多いですね。
次も早く出て欲しいな~😌
次はフジモン。
FUJIWARA・藤本 「しょうゆバタ 染みて白飯 食む秋夜」
”醤油バターご飯が子供の頃から好きで今でも夜、小腹がすいたら食べてしまう”という句。
季語【秋夜】[秋]
先生からの一言「語順がいい」
梅沢さんが「白飯」と来たら「食む」はいらないんじゃないかと言って、フジモンはご飯をかきこむ様子からわざと入れたと。
●夏井先生の解説✏️
・何よりも語順が良かった
・「しょうゆバタ」の文字だけで私達は匂いや味を追体験する。
・「染みて」が説明になりそうだが白いご飯に染みているんだと映像になっている。
・最後に「秋夜」を持ってくることによってひょっとしたら夕飯が終わった後、小腹が空いて⋯と想像させる。
・「食む」の問題は、指摘できるおっちゃんも偉い。本来は食べ物が出てきた時は必要ないが、今回は「秋夜」にもう一度食べている意味合い、テーマをダメ押しするためにあえて使っているのではないかと推測できる。
・テーマを確実に誠実に俳句にした。
私は”バターしょうゆごはん”って呼んでますけど。(どうでもいい)
おいしいですよね~😋私も時々食べちゃいます。
あえて「食む」を使ったことが逆に評価されてさすがですね!
あと「秋夜」という季語がちゃんと時間を予想するのに生かされててここもさすがだと思いました。
ちょっと気になって”バタ”って⋯?と思ったので調べてみたら、以前の放送で夏井先生が”バター”と”バタ”の差について説明していたらしいですね!🙀
”バター”の方が生活感や日常感が出るらしいのですが、今回は音数調整の為に”バタ”にしたんでしょうか?
フジモンは今回で、句集まで残り18句です!
最後は梅沢さんの締めの一句。
梅沢富美男 「はららごを 肴の〆の おむすびに」
”はららごとは筋子のこと。筋子を肴のあてに食べているがやはり最後はおむすびにして食べてしまう”という句。
季語【はららご】[秋]:鮭の卵(筋子)のこと
先生からの一言「もっと良い言い方があるよね」
フジモンに「エピソードがつまんねぇなって思いました」って言われて面白かったです🤣
●夏井先生の解説✏️
・”本当は食べてはいけない”という贅沢感・背徳感が出るような書き方がおっちゃんの立場だとしたらやれる。
・「肴に」と4音も使わなくても書ける。1音で表現できる。
・全部足したら17音になる技を使う。
・「〆のおむすびにも」と”も”を入れるだけで、その前にも食べてたのがわかる。
・「はららごを所望」とする。(所望:こうして欲しいと望むこと)
・添削後『〆のおむすびにも はららごを所望』
・こうすれば贅沢感、ダメだけど食べたいというのが最後の一言で強く出てくる。
最後に、
夏井先生「おっちゃんなら”所望”ぐらい知ってますもんね?」
梅沢さん「書けないんだよ!!難しくて!所望って言葉は知ってるけども!スッと書けないわ!」
難しい~😵
「所望」なんてなかなか出てこないけど確かにカッコいいですね。
梅沢さんは言葉が出てこないことに逆ギレしてましたけど😅
ちょっと<ガッカリ>が多いのでバランスが⋯💦
大変でしょうけど次こそ頑張って欲しい~。
次回は11月13日です。
尾上右近さんの俳句からこちら⭐
ジャパン・フード・セレクショングランプリ受賞、楽天ランキング1位の信州の生そばです。
わさび丸ごと1本、蕎麦つゆ付きです😋



