10月3日放送『プレバト!!金秋戦2024』後編です!
前編はこちら👇
テーマは「自分で撮った写真」です。
スマホから写真を選んで一句を詠みます。
特別永世名人・永世名人の5名はシードで、予選を勝ち抜いた5名と合わせて10名で戦います。
テレビで発表された順にいきます。
千原ジュニア 「稲穂波 合掌屋根を 登りけり」 8位
🖌稲穂と合掌造りで一句
”白川郷に行った時、稲穂が風に吹かれてすごくきれいで、稲穂の波が屋根に登って行ってるような感じ”を詠んだ句。
季語【稲穂波】[秋]
発表された時、ジュニアさんが椅子から転げ落ちてました😅浜ちゃん…早く来て化粧して一番最初に終わるの嫌だって言ってたジュニアさんをあえて呼んだでしょ😓
藤本さんがこの俳句について、ちょっと強引だと、稲穂は屋根に登らないと言ってました💧
夏井先生「表現したいことは想像できますよね。稲穂を渡る風がずっと吹いていって、稲穂の波がその奥にある合掌造りの屋根にこう、届いて吹き上がっているんじゃないか。ただ、書き方の点で損をしているということになります。合掌造りの屋根のアップの方から引いていきましょうかね。”合掌の”、”の”をひとつ入れます。”屋根を”、ここですね、”けり”ではなくあなたのニュアンスは”登らん”ぐらいでしょうかね。これ、「登っているんだろうな~」くらいの、こんな感じのニュアンスになります。そしたら、フジモンさんに文句言われなくなりますよね。『合掌の 屋根を登らん 稲穂波』最後に波がざーっと広がると。こうすると季語も主役になるでしょ?惜しかったですねー、これは」
添削後、いいですね!😊
これならフジモンさんにああだこうだ言われないですね😙
続いては、3位の発表です。
あとから考えたらこの発表順、浜ちゃんの意図がわかります…。
フルーツポンチ・村上 「長き夜や 絵本の丸き 角を拭く」 3位
🖌ベビーサークルで一句
”0歳用の絵本は角が丸くなっている。子供は絵本を見せても舐めてしまうのでそれを夜に拭いている”という句。
季語【長き夜】[秋]
夏井先生「これあの、”絵本の丸き角を拭く”ってこっちのフレーズだけだったら、幼稚園とか保育所とかで子供たちが帰った後、昼寝してる時、先生たちがこういう風に、みたいな可能性もあるんですが、季語が長き夜ですからね。これは家庭の風景に違いないと、まっすぐ自分の表現したい方向に読者の想像をちゃんと誘導できていますね。そこらへん確かなもんですね。じゃあなんで、この順位になってしまうかと。”絵本”というものと”長き夜”というものとの取り合わせの多少「あるある」かな~という、そういう所が最後の順位としてそんな気がするのよね。長き夜に何かの本を読みますっていうのはすごくたくさんあるんだけど絵本を拭いているところはとても工夫しているのね。でもここの類想感が1位と2位に対してどうですかって言われたときやっぱりちょっと弱くなってしまった」
えーん!村上さん残念!😢
どこが悪いわけでもないから添削もないし…。確かに読書の秋ですもんね。秋の季語と本を組み合わせた俳句めちゃめちゃ多いんでしょうね。
フジモンさんに「すごいよくある~!」とめっちゃイジられてました😑
次は4位です。
そろそろ浜ちゃんの発表順の法則に気づきますね😅
FUJIWARA・藤本 「銀杏の実 剥き終へ自由に なる十指」 4位
🖌八百屋さんで一句
”子供の頃、お母さんに銀杏の皮むきを手伝わされた。当時ファミコンが発売されたばかりで遊びたくてたまらない中、やっとのことで皮むきを終え「さあ遊ぶぞ」”という句。
季語【銀杏の実】[秋]
ジュニアさんが「銀杏を 剥き終え自由 なる十指」っていいじゃないかと。
村上さんが”銀杏”ときて”自由になる十指”はよくあると言って、言い返したいだけだとフジモンさんともめてました😅
夏井先生「(村上さんとフジモンさんのやり取りに大ウケ🤣)まずですね、この季語の話なんですけど、わざわざ”銀杏の実”ってやったのは私はとても好意的に解釈しました。”銀杏を剥き終え”ってやればいいのに、わざわざ銀杏の実を使ってるってことは、あの銀杏の木になっていた1粒1粒が、今の銀杏になっていると意識して表現しようとしたに違いないと、私は信じ切っておりました。そしてもう一点の問題、ここです。”自由に”の”に”ですね。これ、確かに意味の上でおっしゃる通りなんですけれども、自由にってやるよりは”自由なる十指”って、今、自由な10本の指があります、こう書いた方が臨場感が高くなるんですね。ですから、もう銀杏をで良かったんなら銀杏をにしときましょうか?」
藤本さん「”銀杏を”でしたね」
🖌添削後『銀杏の実(銀杏を) 剥き終へ自由 なる十指』
たまに、作者が意図してないの部分で先生に褒められる場合ありますよね。実際の俳句の世界でもそういうのありそうです。偉い先生がこうに違いない!すばらしい!ってなるの😅
ふと、思ったんですが、ぎんなんとイチョウって同じ”銀杏”って書くのまぎらわしい💧
さて、ここで浜ちゃんの発表の順番に意図があることが判明。
この時点で永世名人が全滅しました😅永世名人いじめだ!って言われてましたね🤣
Kis-My-Ft2・横尾 「外苑はさやか 孤食のカチョエペペ」 5位
🖌スカジャンで一句
”1人で食べると味がしっかりわかるので、店の味を判断する基準となるカチョエペペを食べに行った”という句。
季語【さやか】[秋]:爽やかな秋の心地よさ
カチョエペペ:チーズと胡椒だけのシンプルなパスタ
千賀さんからカチョエペペを知ってるって言いたいだけだと言われていました😙
梅沢さんはカチョエペペを連呼して浜ちゃんに言いたなってるやん!とツッコまれてました😅
夏井先生「私もカチョエペペっていうのが何だかわからなくて…」
浜ちゃん「言いたいだけやん!」
夏井先生「はい、調べました。頭から見ていくと外苑という場所、それからこの”さやか”というのが秋の季語になります。爽やかな秋だよっていうこのさやかって季語とカチョエペペというこの音のおもしろさ、これとの響き合いはおもしろいと思いますね。ここから評価が分かれるのがこれです(”孤食”を指す)。楽しんで食べてるのにあえて孤食って言ったところがおもしろいじゃないですかって思う人は、この句の評価が高くなります。いくらなんでもそれは無理があるでしょと、全然楽しい響きがしないですもんと、そういう風に思った人は評価を下げると。評価の分かれ目はもうこの1語にあるわけですね。マイナスの評価を少しでも避けたいのであれば、ここに”一人”って入れると『外苑はさやか 一人のカチョエペペ』こうすると楽しんで食べてる感は出ます。ただこの”孤食”という言葉にこだわりがあってこの言葉を使ったのかもしれないと、そうなった時にやっぱり順位はここらへんでとどまってしまうかもしれないですね」
浜ちゃん「横尾君はどうしても使いたかったってことですか」
横尾さん「いやカッコつけました。カチョエペペを使ったらこっちの方がカッコいいかと思って」
夏井先生「”一人”にしといたら順位は1つくらいは上がりますよ」
カチョエペペを言いたくなってる流れおもしろかったです😆
横尾さんいつも上位の印象なんで、やっぱりレベルが高いんですね。
次は7位です。
森迫永依 「待宵のジャングル 細切れのラジオ」 7位
🖌インドネシア・カリマンタン島で一句
”インドネシアの半島をまわり水上ボートで生活する旅で、夜に静かで真っ暗なジャングルの中、ラジオの音がプツプツと途切れていた”という句。
季語【待宵】[秋]:中秋の名月の前の夜のこと
夏井先生「実はね、この句は本当はちょっとした工夫で3位がちゃんととれる句だったんです。どこが損してるかっていうと、ジャングルで使っているラジオですから細切れ、電波が届きにくいっていうのは、ここに因果関係、そりゃそうでしょうねっていうところが出てしまうんですね。例えばおんなじブツブツ聞こえてくるんでも言い方を変えて「瀕死なる」死にそうになってる”瀕死なるラジオ”って言ってみるとか、もっとドラマ作ろうとするなら「盗品のラジオ」とか、なんでもやれるわけです。これちゃんとやってくれたら、村上さんは間違いなく第4位にいってました」
村上さん「できてないから7位です!なんかできたみたいな言い方してるから…」
🖌添削後『待宵のジャングル 瀕死なるラジオ』
🖌添削後『待宵のジャングル 盗品のラジオ』
盗品のラジオって言ってもいいんですかね😅ボートの上で逃げられないのに、盗品のラジオ持ってる人いたらちょっと怖い💧というか、森迫さんの行った旅行が色んな心配してしまって怖い💦
次は最下位の発表です。
森口瑤子 「方向音痴 ぐるぐるぐるぐる 秋思」 10位
🖌行き止まりで一句
”方向音痴で携帯がない時はロケ現場に行くのも大変だった。とにかく迷って連絡のしようもない、孤独になって寂しい物思いにはまっていった”という句。
季語【秋思】[秋]:秋に感じるもの寂しい思い
夏井先生「意図はわかるんですよね。ただその意図が分かりすぎてしまうと。そういう所で損をしたでしょうかね。じゃあどうするかの話なんですが、こんな言葉があります。”行く方”って言葉があるんですが、まさにこう書いて”行く方”って言うんです。これは、「進んでいく方向」って意味が1つと、もう1つは「心を晴れやかにする方法」っていう、こういう意味があるんです。ですから、”行く方を失い”ぐらいにする、『行く方を失い ぐるぐるぐる 秋思』と。そうすると進んでいく方向を失いつつ、心を晴らす方法も失ってしまっている。ここにふたつの意味がかかるだけで少し詩の方向に舵取りができるのかなという風には思いましたね」
”行く方”を知らないので難しい💦俳句ってやっぱり詩なんですよね😌
添削後の”ぐる”が3回なのいいですね(精一杯の感想)
さて、次は…
梅沢富美男 「芝居小屋 奈落の闇を 虫時雨」 9位
🖌劇場で一句
”昔の芝居小屋は奈落の底は土間で、秋口になると土間の方から虫の声が聞こえてくる。「ああ寂しいな」”という句。
季語【虫時雨】[秋]:辺り一面に鳴きしきる虫の声を時雨の音になぞらえた言葉
村上さんが虫と来れば闇、奈落も闇だから…と言ってたら梅沢さんがブチギレてましたけど、梅沢さん…も~、すぐイジける…😓
ジュニアさんも奈落とあるのに闇はいらない、下五はカチョエペペがよかったんじゃないかと言ってて和んでよかったです🤣
夏井先生「奈落とあれば闇はいらないだろう、これはみなさんのおっしゃる通りですよね。で、芝居小屋って書いちゃったら今まさに芝居してると思う人達も出てくるので、終わってるってのをはっきりここで押さえた方が得でしょうね。芝居、終わることを”果て”、”芝居果て”って言ったらちょうど5になるんですけれども、”果て”って言ったら今まさに芝居が終わって賑わいが残ってる感じもするので、”果てし”と、過去の意味になるのでこれ一つ付けると静けさが確保できます。”芝居果てし 奈落の”闇って言わずにさっきおっちゃんが、まさに言葉で映像を言ってくれてましたが、ここは土間なんですよね。闇じゃなくここは土間とちゃんとそれを書くべきだと思いますね。”芝居果てし 奈落の土間や”で一回詠嘆しといて、ここです。季語の中に”虫の闇”っていう季語があるんです。ここで闇を使うと土間の闇の奥から虫の声が聞こえてくる。『芝居果てし 奈落の土間や 虫の闇』こうすると土間という空間も一緒に立ち上がってくるでしょう?」
このあと、梅沢さんが「虫の闇」って季語は載ってなかったと言ってて、夏井先生に載ってると速攻否定されて「見落としました!」とか「忙しいんだもん!」とかキレてました😓いや~忙しいはナシでしょ~。浜ちゃんにそんなのみんな一緒だと当たり前のこと言われてました💧
次は2位の発表です。
Kis-My-Ft2・千賀 「灯台の周期 星月夜の無辺」 2位
🖌宮古島の星空で一句
”星月夜というのはゴッホの絵からとった。星が月のように明るい夜という意味で、宇宙のように広く綺麗な景色だったのであえて無辺という言葉を付けてさらに広大に見せるようチャレンジした”という句。
季語【星月夜】[秋]:月が出ているように明るい星空
夏井先生「対句表現になってますね。”灯台のなになに、星月夜のなになに”という風にね。この型に関してはもう千賀さんばっちりとできるようになっておりますね。灯台というのは人工的なものが一定のリズムで光を放つと、そして星月夜というのは宇宙とつながる広大な自然、何億光年の光を放っていると。ここらへんの対比も良いと思いますね。で、1位と比較してさあどうかとなった時に、やっぱり最後損をしたのはここ(無辺)でしょうかね。どうもこれは消極的な方の他の言葉なかなか思いつかないんで「ひとまずこれでやってみるか」というにおいがやっぱりしてしまうんですよね。さっきあなたのお話の中に静けさのようなそんなイメージがありましたけれども、そっちの方向にもっていく、深く閑かとかいて”深閑”という言葉がありますけれども、何か、広さではない方向に持ってってくれたら今日はこれが1位になっていた可能性もあります」
🖌添削後『灯台の周期 星月夜の深閑』
無辺って言葉知らなかったです💦限りない、果てしがないって意味なんですね。たしかに、空の広さについて語るより、先生の添削後の方がいい感じですね。
最後の発表、残ったのは的場さんと志らくさんでした。
Aブロックでの1位と2位でしたね。
立川志らく 「師が逝き ひぐらし 号泣しております」 6位
🖌夕焼けで一句
”談志師匠の予期せぬ訃報を聞いた時涙も出なかった。その時、弱々しいはずのひぐらしが号泣しているように感じた。それが自分や周りの人達の悲しみに聞こえてきた”という句。
季語【ひぐらし】[秋]
梅沢さんがひぐらしがそんなに大きな声で鳴くのかちょっと強引じゃないかと。その後、ま、9位の私が言っても…といじけてましたが😅
夏井先生「今おっちゃんもちらっと言ってくださいましたが、ひぐらしというのは静かにカナカナカナカナと遥かな感じで鳴くんですよね。その鳴き方に対して号泣しておりますっていう言い方がちょっと強引なんじゃないかしらと読む第三者は当然出てくると思うんですね。逆に”しづかなる号泣”という風にここで季語との相性をちょっと近づけておいて、”ひぐらしに逝きぬ”という風に師と書かずにひぐらしの中に死んでいった人がいるよと、こんな追悼の句になります」
🖌添削後『しづかなる号泣 ひぐらしに逝きぬ』
わ、難しい😅添削後の句、だいぶ上級者向けの句じゃないですか?💦
ひぐらしの鳴き声を聞くとたしかに号泣とは違いますね…。夕方に聞くと寂しくなる鳴き声ですね。
さて、最後は1位の的場浩司さん😉
的場浩司 「三日月や 真朱の隠岐に 藍の波」 1位
🖌島根県・隠岐諸島で一句
”三日月が出ていて、夕暮れを夕暮れとか赤とかで表現したくなくて、俳句を聞いた人にも隠岐の美しさがこの3色で伝わるかなと思って”詠んだ句。
季語【三日月】[秋]
夏井先生「なんと美しい三日月だろうかと詠嘆をいたします。そしてこの色です。ややくすんだ朱色。これが真朱ですね。真朱の隠岐の島であるよと。隠岐という島はかつては流刑、流されて行くそういう隠岐という島の真朱という伝統的な色、藍もそういう伝統的な色の1つですね。こういう美意識というのがそれぞれの言葉の中に入っているけど破綻せずに言葉だけでこれだけのスケッチがさらりとできると。これはたいしたもんだと褒めないといけないですね」
(浜ちゃんから1位なので当然直しはないという確認)
夏井先生「一言一句ここに置くべきだという位置に選び抜かれた言葉が置かれております」
景色を言葉でスケッチっていいですね✨
あと、的場さんが俳句を読んだ人に美しさが伝わって欲しいという考えが素晴らしいと思いました😌
と、いうことで・・・
優勝は的場浩司さん!🎊
上の肖像画に載る夢叶いましたね!おめでとうございます!🎉
※ここからは、超個人的な意見で申し訳ないのですが・・・🙇♀️
今回の金秋戦、レベルの高い俳句が見られる!と楽しみにしていましたが、全体的にちょっと地味だったかな?と💦
やっぱり、予想外の人が飛び込んできて、みんなが大騒ぎするのがおもしろいのかも😅
あと、お題が「自分で撮った写真」ですから、どこか遠くに行った時のきれいな景色が多いわけで、日常のささいな気づきを俳句にしたり、実体験のおもしろエピソードは少なくなりますね。(さすがの村上さんは細かい描写でしたし、森口さんもいつものように個性的でしたが😆)
あと、5・7・5で詠んだのが10名中4名で、的場さん、村上さん、ジュニアさん、梅沢さんだったんですけど、この4人が定型で詠んだのがなんかうれしかったです😌
今回の金秋戦の見せ場といえば、ジュニアさんが椅子から転げ落ちたのを、浜ちゃんが何回もマネしておちょくってたことと、横尾さんのカチョエペペをみんなが言いたいだけになってたところですかね🤣
冬のタイトル戦、ルールもメンバーも俳句も楽しみにしてます✨
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