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【プレバト!!俳句】10月31日<後編>|詳しい解説&感想まとめ

プレバト!!

10月31日放送『プレバト!!』俳句の詳しい解説です。
今回はママさん芸能人のみなさん。

前編はこちら👇

テーマは「外食」です。
テレビで発表された順にいきます。

すみれ 「秋の宵 ビブとあなたと 白ワイン」 3位

”子供と旦那さんと3人でイタリアンに外食に来て白ワインを飲んで食事をする”という句。
季語【秋の宵】[秋]
ビブ:よだれかけのこと
村上さんが、ビブだと物なので、ビブの子とかにした方がいいんじゃないかと言ってました。

夏井先生「問題点がすぐ見抜けてますね。描こうとしている光景はいいですよね。ビブからでしょうね、ビブのアップからです。ビブの子供、こっちの”児”にしておきましょうかね。”ビブの児と”で、この”あなた”というのが誰なのか明確にした方がいいと、今お話聞いたら旦那さんなんですね?じゃあ夫と書いてね、俳句では”つま”とも読むんです。妻と書いて”つま”、夫と書いても”つま”。”ビブの児と夫と”、ここです。音数の関係で”夜”にさして下さい。(”の宵”を消す)こうすると整います。『ビブの児と つま秋夜しゅうやの 白ワイン』とこっちに来るんですね。これをやってたらもう間違いなく才能アリなのですよ」

直しがさすがですね。村上さんの見抜くのもさすがです!🥰
解説の時、浜ちゃんと村上さんとジュニアさんが、ママさん芸能人の人達のリアクションがすごい、ジュニアさんが自分の番組の観覧に来て欲しいと言ってて、面白かったです。
ママさん達が集まるとリアクションが大きくなって似ちゃうんでしょうね😅

次は、4位です。

菊地亜美 「ランチ寿司 ひとりで頬も 赤く染め」 4位

”普段は子どものためにファミレスなどになってしまうが、時間があったらいつも行けない所に一人で行って日本酒を飲んで楽しむ”という句。
季語【すし】[夏]:酢が防腐の役割をし匂いが夏の味覚をそそる
菊地さんは季語をWikipediaで調べたそうです😅
ジュニアさんが”赤く染め”がわからない、もうちょっとWikipediaで季語を調べた方がいいと言ってて、他のゲストの方が「あれ?季語?」となっていました。私も寿司が季語だと気づかなかった💦

夏井先生「あの、今季語がそっかとかおっしゃってるけど、この中に一応季語らしきものはあるんですよ。それは何かって言うとこの”寿司”、これが季語になるんですね。ここで「えー」とか言ってる人、観覧者は大丈夫かよと思いますけれども。”ひとりで頬も赤く染め”ってご自身はお酒を飲んでるってさっきからおっしゃっておりますけれども、ここに一言も酒に関する情報は書かれてないわけです。俳句は文字面が勝負ですから、お酒ならお酒だとわかる言葉を、単語1個入れないといけないってことですね。はい、直していきますよ。まずこのランチはやめましょう、寿司をちょっとつまんでいただきましょう。”寿司つまむ”とここで動作が出ますね。こっからです。”寿司つまむ 一人の”、ここにランチの意味を入れるの。”一人の昼や”、これで1人の昼をあなたが満喫してると、子供は置いてきて今日は一人の寿司だって出てくるでしょ。こっからです。頬を染めている場合ではないのです!(ズバッと消す)🤣ここでお酒の情報を入れましょう。お酒を飲むことを「一献」という風な言い方をします。『寿司つまむ 一人の昼や 一献す』と」
菊地さん「イッコンス!?」🤣
夏井先生「イッコンスじゃない、ミツカン酢みたいでしょ、その言い方だと。一献、をする」
菊地さん「なるほどなるほど」
夏井先生「久しぶりに解説しがいがありましたね」
菊地さん「先生、もうめちゃくちゃわかりやすいです解説」
夏井先生「ありがとー」
ジュニアさん「おい!べんちゃらすな!」

さすが菊地さん~。絶対おもしろいと思ってました😆
夏井先生も楽しそうでしたし。菊地さんみたいなタイプ意外と好きそう😊
「一献す」はなかなか俳句初心者には出てこないですね~💦

次は2位です。

三倉茉奈 「吾子抱え つまむ秋刀魚は 骨多し」 2位

”子供を片手に抱いて片方の手で秋刀魚をつつくと綺麗に取れなくて骨も一緒に食べてしまう”という句。
季語【秋刀魚】[秋]

夏井先生「目の付け所は良かったですよね。もったいない所がね、大きく分けると2つになります。1つ目はですね、この”抱え”、”つまむ”っていう動詞の重なりなんですけれども、言いたいことはわかるんですよ。秋刀魚に対してのつまむという表現がやっぱりちょっと損をしているというのが1つですね。多分あなたがあえて書きたくなかったんだろうなと思うんですが食べるという字を書いてむっていう風に読むんです。食べることを食むという風に言うんですね。もっと気忙しくしたかったら、”吾子抱きつ”と、抱きながら食べていると。ここに気忙しさが1つ入り込むわけですね。そして最後はフィニッシュです。”秋刀魚は骨多し”、骨が多いというのは秋刀魚という季語の中に情報としてもう全部入ってると、でもあなたとても良いことをおっしゃいました。骨ごと食べるっておっしゃいましたよね。それ書いたらいいんですよ。秋刀魚はここですよ、小さな骨を小骨っていいますね、小骨ごとって。読みますよ。『吾子抱きつ 食むや秋刀魚は 小骨ごと』そしたら口の中の感触もちゃんと表現できるでしょ。これがあなたの言いたかったことではないですか?」

才能アリにかなり近い凡人でしたね。惜しい~。
子育ての大変さが出ているし、シチュエーションも良い句だと思います。
添削後の句すごいですけど、”食むや”が自力で出てくるようになるのはそうとう上級者ですよね💧

さて、次は5位の解説です。

松丸友紀 「ママ友会 エンドレスなる 夜もみじ」 5位

”仲良しのママ達とママ友会をしてちょっとお酒が入っているので顔がぽっと赤くなる、その様子が夜のライトアップされたもみじと重なってそれを表現した”という句。
季語【夜もみじ】[秋]
松丸さんが話してた時に村上さんが笑いだして、”夜もみじ”が比喩だと聞いてもっと点数が下がるかもしれないと言ってました😅

夏井先生「いや、ひょっとしてそうじゃないかなという疑り深い気持ちは持っていたのですよ、はい。どういう意味かというと、下五のこの”夜もみじ”っていう使い方ですよね。夜のもみじみたいにお酒を飲んでお顔が赤くなりましたっていうのを比喩しようとして、最後にこれを持ってきたのではないかと。そうでないことを祈ってたんですが、まさにあなたはそれを堂々と語られましたね」🤣
松丸さん「ダメなんですか?先生」
夏井先生「はい。それはね、とても陳腐です。で、なぜダメかと言うと、季語を比喩に使うと季語としての鮮度はがく然と落ちてくるわけですね。これは1つ覚えておきましょうね。ひとまずこっちのフレーズ(前半)と季語の部分とを切り分ける、これだけでもやりましょう。切り分けることをひとつ覚えて帰ってくださいね。はい、こっからです。夜もみじではなく、夜の紅葉としっかりと紅葉を季語ですよという風に立てましょうね。”の紅葉”ってやったらちゃんと音数入ってきますね。”夜の紅葉ママ友会は”くらいでしょうかね、”エンドレス”。『夜の紅葉 ママ友会は エンドレス』と。直せば一応俳句としては成立し始めます。ただ、凡人です」🤣

松丸さん、母校の図書館に毎日通ってノートにすごいまとめて勉強してたのに💧大きなフリになっちゃいましたね😓
この番組あんまり見てないのかな?比喩はホント危険なんだって~😅

次は1位の相席スタートの山崎さん。

相席スタート・山崎 「良夜なり すっぴんママの ワイン会」 1位

”子供が寝たので旦那に預けてママ友とワインを飲みながら楽しい夜を過ごした”という句。
季語【良夜】[秋]
村上さんがママ友会じゃなくてすっぴんママと入れたことによって手触りが出てくると言っててなるほど!と思いました😌

夏井先生「一番良かったのは上五を”良夜なり”ってスッパリ言い切ったところですね。これによって良夜という季語をほんとに愛でる気持ちがちゃんと出てきましたね。そしてそっからです。ここの位置にすっぴんという言葉があって、”すっぴんママ”という風にここでまとめたことで状況がものすごくはっきり分かるんですね。化粧は落として子供を寝かしつけて夜更けの旦那さんたちにちょっと子ども、もう寝ちゃってるからね、ちょっと見といてってママが集まって束の間の楽しみと、そういうワイン会なんだなっていうのが中七下五で全部これだけでありありとわかりますよね。下手に肩ひじ張らずに自分の思いとかそういうものをポーンと言う、これもまた俳句の大事なコツなんですね」

学歴もあるし芸人さんだし、”すっぴんママ”みたいな言葉がさらっと出てくるのかなと。
それにしても、みんなお酒好きですね~。5人中4人がお酒飲んでる俳句🍷

次は村上さんの句です😊

フルーツポンチ・村上 「秋爽の皿や オリーブオイルの黄」

”お皿があってそこにオリーブオイルがあるだけのシンプルな句。しかし秋爽という秋の爽やかな空気感とお皿の相性がすごくいいんじゃないかと思って”詠んだ句。
季語【秋爽】[秋]:秋の空気が澄み渡る心地よさ
先生からの一言「色の対比が成功」

夏井先生「まあほんとポンチらしい俳句でしたね、これはね。この”秋爽”というのは映像を持たない時候の季語になりますね。秋の爽やかな空気とか皮膚の感じとかそういうのを表現する季語なんですね。ですからこの”秋爽”という映像のない季語を”皿”という物に託すというここら辺の判断が上手いですよね。そしてカットが切り替わってオリーブオイルが出てくる。でも”オリーブオイルの黄”という風にここで描写するだけでここのお皿にてんてんてんと乗っているそういう黄色であるという事がちゃんとわかるんですね。お皿の上だけのことで一句が作れる、これがポンチくんですね」

ほんの一瞬、いや、写真のほんの一部分くらいの情景ですよね。それが俳句になるのってもうほんとに村上さんだからですよね。季語を”皿”に託す…着眼点も表現力もほんとに好きです🥰
浜ちゃんが夏井先生の解説の時の村上さんの顔に文句言ってましたけどそこも好きです(笑)
句集まで残り12句です!😆

最後はジュニアさんの俳句です。

千原ジュニア 「二軒目へ 行く汝帰る吾 薄月夜」

”「2軒目どうする?」「いや今日はもうちょっと帰るわ」というやり取り”を詠んだ句。
季語【薄月夜】[秋]:うっすらと月が出ている夜
先生からの一言「会話が想像できる」
村上さんが、”行く汝帰る吾”の音が良い、薄月夜の季語との相性も非常に良いと言ってました。

夏井先生「もうこの上五のね”二軒目へ”と、もうこれだけで伝わってくる情報量大きいでしょ。そして、一番よく工夫したのはこの中七でしょうかね。”なんじ”とかいて”な”と読みます。”われ”と書いて”あ”という風に読みます。そして、行くあなたと帰る私がここにいると。ただこれ事実書いてるだけなんですが、ここの会話に至っては、様々な状況の様々な心理を読み手は勝手に想像するわけです。この着地が良く上手い事持ってきました。うっすらとした月が出ている夜とそういうことになりますね。大人の複雑な感情をこのうっすらと出ている月が支えるわけです。今日はこの薄月夜は自分のちょっと複雑な大人の思いを知ってくれているのかもなと、そんな味わいになりますね。今日はポンチ君もジュニアさんもそれぞれの持ち味をじゅうぶん出した2句だったと思いますよ」

”行く汝帰る吾”がほんとジュニアさんっぽい~😙
季語の薄月夜が余韻を持たせるというか、背景を考えさせる感じがいいですね。
ジュニアさんの俳句の中でもすごい印象に残って好きかも。
それにしても村上さんの批評がズバリ合っててすばらしかった!😻(隙あらばすぐ褒める)
句集まで11句!村上さんとの勝負はどうなるのか…。

次回は11月7日です。

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原産国:ポルトガル