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【プレバト!!俳句】11月7日<後編>|詳しい解説&感想まとめ

プレバト!!

11月7日放送『プレバト!!』俳句の詳しい解説です。
今回はアーティストのみなさんです。

ぐっさん懐かしい~😆
そういえば『くず』という音楽ユニットやってましたね~!
ぐっさんが宮迫さんの名前を伏せて言っててめちゃくちゃ面白かったです🤣

前編はこちら👇

テーマは「大観衆」です。
テレビで発表された順にいきます。

ゴスペラーズ・黒沢 「秋風や 歓び舞台へ 運びゆく」 3位

”ステージに立つ側で詠んだ。フェスで秋の風によってお客さんの歓声だけじゃなく笑顔も運んでくれる”という句。
季語【秋風】[秋]
村上さんが、”運びゆく”がいらない、横尾さんは”秋風”は寂しい気持ちの季語なので”歓び”と合わせるのが違うんじゃないかと言っていました。

夏井先生「問題点はね、今お二人が指摘してくださったのがまさにそれなんです。”舞台へ”って”へ”があれば、”運びゆく”はもう全くなくてもOK。俳句はたった17音しかないのでこれがまずいりません。(”運びゆく”を消す)」
清春さん「へ~」
夏井先生「へぇ~じゃねえよ」
浜ちゃん「ハイ怒られた」
清春さん「僕ですね?ありがとうございます」
村上さん「自分の(句)でもないのに」😅
夏井先生「歌詞をね、お書きになる方、聴き心地の良いことをふわ~っと書いてなんか良い気持ち~で終わらせてしまう傾向にありますね。なんの舞台かぐらいは丁寧に書けるんですよね。歌ですよね?書いた方がいいんですよ。で、”歓びを”、あえて”を”を入れます。”歓びを舞台へ”ってやったらもうちゃんと運んでくれておりますね。こっからです。秋じゃなくって、なんかあの豊かなあなたたちの声を思わせる季語にしましょうよ、ここは。えっとね、秋じゃなくて”金風”っていう言葉がある。”金風きんぷう”です。秋の豊かさ、あなたたちの声に近づくじゃないですか。そして、ここで歌だということを明確にいたしましょう。歌がこっちに来るんなら、”歌よ”くらいでしょうかね。あなたの声が向こうに行くんなら”歌を”ぐらいになるかもしれません。」
🖌添削後『歓びを舞台へ 金風の歌を

直しが難しい~😣
元の句だと、風に乗って運んでくるのは歓声だったのに、”金風の歌を”だと自分の歌声を金風に乗せて運んでますよね?
秋風が使えない時点で風に乗せるのは自分側になったってこと?💦

夏井先生の「へぇ~じゃねえよ」って、清春さんが番組の始めに、「怒られることが無いので怒られたい」って言ってたから夏井先生が気を使って怒ってくれたんでしょうか?🤣

次は、2位です。

MINMI 「万人の 歌声ひとつ 名残の月」 2位

”去年の秋にフェスを開催して平和を歌った満月の曲を初めてお客さんの前で歌った時に、お客さんのライトと月の明かりで1つになった瞬間”を詠んだ句。
季語【名残の月】[秋]:旧暦9月13日の月を表す、中秋の名月から1か月遅れの十三夜
横尾さんが”歌声ひとつに”と「に」を入れた方がいい、1人の声なのかなと思ってしまうと言ってました。

夏井先生「もう永世名人さすがですよね。ぱっと見た瞬間にそこが指摘できるというのは大したもんだなと思いました。”万人の歌声ひとつ”となったら、その中のどなたか1人の声がひとつかもしれないと、となった時に、中七は極力7音にするというのが俳句の定石なので、”声”だけちょっとやめるとなんとかなります。”万人の歌はひとつに”、これであなたの言いたいところにグッと寄りましたね。そして、惜しいのはもう1個。”名残の月”っていう季語なんですが、一か月遅れの満月のことを、”名残の月”っていうんです。これがね、どこかちょっと寂しげな表情があるんですよね。満月の曲をお歌いになった。ますます”名残の”がない方がいいですね。悠々と堂々と月の歌を歌う。”万人の歌はひとつに”、今まさに”月のぼる”ってやっちゃう。この歌に誘われるように今、月がわーってのぼってきたとやったら、あなたが今語ってくださった映像と同じようなものが、詠んだ人の脳にも再生されると思いますよ」
🖌添削後『万人の 歌はひとつに 月のぼる

景色が浮かぶ良い句だなと思います。
秋の季語は寂しげなものが多いですね~。
使う時にちゃんと調べないと真逆の意味に取られそうですね💦

次は4位です。

山口智充 「ゆれすすき いつかはフェスと 夢見る日」 4位

”いつかは大観衆の前で歌いたい、フェスに出たいという思い。ゆれすすきは観客に見立ててノっている様子”を詠んだ句。
季語【すすき】[秋]
村上さんが、”いつかは”とか”夢見る”とかがダサいと😅
横尾さんは、アーティストとして出たいのかお客さんとして見に行きたいのかわかりづらいと。

夏井先生「これは一見かけているように見えるんだけれども、色々と問題がある句ですね。横尾さんが今指摘なさったけど、このフェスをやりたいのか、推しのあのフェスに必ず金貯めて行きたいと思ってるのか、ぼわっとしてるっていうんでしょうかね。私はもう年取っちゃって俺には二度とチャンスないな、すすき揺れてるし枯れてるしってそういうことを言いたい句かなと思ったんですが、違うんですね?」
ぐっさん「違います、はい」
夏井先生「わかりました。そしたら揺れている場合でもないし、すすきでもないですね。(”ゆれすすき”を消す)これ外しましょう。そして、いつかあなたが歌うんですよね?」
ぐっさん「あ、そうですそうです」
夏井先生「そうですよね?わたくしの歌を、”我が歌”をって書いてみましょう。”いつか我が歌を”ってやったら歌を歌いたいっていうのわかるでしょ。”いつか我が歌を”、フェスとか言ってる場合じゃないですね、さらに夢も見ている場合ではないですね(フェス以降全消し🤣)”いつか我が歌を”そして大観衆、すすきのように揺れる大観衆の前で歌いたいんですね。」
ぐっさん「そうです」
夏井先生「じゃあもう書くしかないんです。”大観衆へ”、”へ”だけで届きますね。最後もう音数がないので”秋”って豊かな季語を置いてみます。『いつか我が歌を 大観衆へ秋』こうやったらあなたの思いが豊かな秋という季節の中で膨らんではいきます。ただ、”いつか”しか残ってないです」🤣

ぐっさんがサラリーマン時代に標語コンクールで優秀賞だっただけあって標語としてはいいのかな?(かれすすきがお年寄り感ありますけど💦)
でも標語と俳句って似てるようで全然違いますよね~💧
季語を生かせてないこと、比喩は初心者は厳禁ということもあって点数は低かったですね😅

さて、次は5位の解説です。

水森かおり 「ペンライト 振れども散らぬ 照紅葉」 5位

”お客さんがペンライトを振ってくれて、その光をきらきら光を浴びてる紅葉に例えた”という句。
季語【照紅葉】[秋]:紅葉した葉が太陽の光で輝く様子
この俳句が読まれた時、横尾さんがちらっと村上さんを見て、村上さんがかくっと頭を下ろして二人で困惑した笑みを浮かべてるのを見てなんかほっこりしました(?)
横尾さんが何を言っているかわからない、村上さんは照紅葉が比喩であることがそもそもダメだと言ってました💧

夏井先生「私達あの兼題写真見てるから、ペンライト、大観衆が振ってるって勝手に思ってますけど、文字見てください。”ペンライト振れど”ですから、大観衆とはどこにも書いてないし、誰かがペンライト振ってるんです。(浜ちゃん爆笑🤣)なぜか振ってるんです。で、振ってるけど、「紅葉散らね~」って振ってるんです。(みんな爆笑🤣)でしょ?この人は何をしたくて1人でペンライト振って、しかも、「紅葉が散らね~」って言ってのか、みんなそこでキョトンとするわけです。季語を例えに使うと、季語としての鮮度ががく然と落ちるとこれひとつ覚えておいてください。でも、しょうがないので一応やってみます。まあとにかく”振れども散らぬ”っていうこのフレーズが、読む人全てを謎の世界に突き落とすので、そうですね、”ペンライトのごと”、これくらいで許してもらおう、ペンライトのように夜を、”よを”ってやったら音数が合います。”ペンライトのごとを照らさるる紅葉”ってここの間に入れちゃうんです。そしたら比喩が逆転します。『ペンライトのごと夜を 照らさるる 紅葉』紅葉が夜に照らされてきらきらしてると、ああこれはまるで、大群衆が振るペンライトみたいだわ。そういう句には一応しました。したところでという句です」🤣

「紅葉散らね~」がほんとめちゃくちゃおもしろかったです🤣
俳句で比喩にする人多いですね~😓初心者は特に季語を比喩にしますね💦
直しの句が難しっ😣「ごと」とか「照らさるる」って古語を理解してないと出てこない~😭
添削後は紅葉みたいじゃなくて、ペンライトみたいに変わったわけですね。

次は1位の清春さんです。

清春 「良夜なり フロアを包む アルペジオ」 1位

”室内でコンサートをしていて、アルペジオは和音が分散して寂しげな感じなので秋っぽさを表現した”という句。
季語【良夜】[秋]:月の明るい夜・中秋の名月の夜を指す
アルペジオ:和音を同時に鳴らすのではなく、1音ずつ順番に弾く演奏方法
村上さんがさっきとの落差で酔いそうと言ってました🤣

夏井先生「まず季語がいいですね、良夜ですね。月の美しい夜、中秋の満月の夜のことをこういう風に呼んだりもするんですが、”なり”と言い切ったところも気持ちよかったですね。まさに今夜は月の美しい夜であるよ。そっからフロアに行きます。こっちが(中七下五)屋内で、こっちが(上五)屋外だから、そこの距離感に違和感持つ人もいらっしゃるんですけれども、私はこれホール全体を、もうひとつ上に良夜が包んでいるようなそんなイメージで読まして頂きました。そしてフロアを包んでいるのは、アルペジオのこの曲調である。これが出てきた瞬間に、月光の光が降り注いでくるような、そんなイメージも一緒に伝わってきますよね。これはしっかりと映像とか音とかを描写していると、俳句は描写であるということをこの人は知っている方かなという風に思います」
浜ちゃん「先生これ直しは」
夏井先生「これはね、下手に直すとバランス崩れるのでこのまんま味わいましょう」

あの、ほんとごめんなさい。”良夜なり”最強説ないですか?😅
先週の1位の句も”良夜なり”だったんですけど…。
良夜を使った俳句を調べてみたら”良夜かな”って使い方してるのが多かったです。
”かな”は切れ字で詠嘆「~だなぁ」って意味で、”なり”は断定で「~だ!」って感じですかね?
古文の勉強もしないとなぁ💦(遥か昔過ぎて…)

次は横尾さんの句です。
横尾さんは、炎帝戦予選、決勝、小中学生対抗戦の句が掲載決定だということで、句集まで一気に3句減りました!🎉

Kis-My-Ft2・横尾 「星月夜 六万人の 大合唱」

”ライブに来たお客さんが一緒に歌ってくれて盛り上がっている”という句。
季語【星月夜】[秋]:星空が月夜のように明るい様子
村上さんが六万人と具体的な数字を入れられるのはそこに立ったことのある人だなと思うが、句集に載せるにはシンプルかなぁと言ってました。(私もそう思いました…)
先生からの一言「数から伝わる豊かな情景!」

夏井先生「まず”星月夜”という季語ですね。月が出てない星だけの美しい広がっている夜空、星月夜っていう季語になりますね。そこからいきなり六万人ときて最後に大合唱と来ますからこれは野外フェスのようなそういう場所に違いないって、映像はまずぼーんと浮かんできます。しかも、六万人というのは単なる数字ではなくって六万人が一緒にそこにいる広さの映像がちゃんと書けていると。そして、六万人が歌っているいるってことは、多分、それこそ手に手にペンライト持ってみんなこう振って大合唱してるんじゃないかとそういうところまでちゃんと読み手は想像をし始めます。そうすると空には星がずーっと広がって、地上にはペンライトの光が広がって、上も下も星で満たされているかのようなそんな空間にそれを映像として作っているわけですよね。非常にシンプルにできているので、村上さんの発言のように「これでいいんだろうか」と不安になる部分は確かにあるかと思いますが、映像も音もその時の空気も、全部表現した上で”星月夜”という季語を立ててるわけですから、これで文句を言う訳にはいかないですね」

あの…。村上さんと同じ意見であまりにシンプルな気がしてしまうんですが、夏井先生…まさか…アイドル好きなんじゃ…😓(オイ)
季語の星月夜と六万人の相性がすごい良かったってことですかね?
うーん…すごく普通に感じてしまう😅(スミマセン💦)

最後は村上さんの俳句です。
村上さん、今回メガネかけてて浜ちゃんにケンカしたのかってイジられてましたが、結膜炎だそうで…でもカッコよかったです!😻(おい)

フルーツポンチ・村上 「靴音に ライブの余韻 月の坂」

”ライブを見終わった後の光景で、興奮状態で帰り道に歩調に余韻が残るんじゃないか”という句。
季語【】[秋]
先生からの一言「初見の違和感!」

夏井先生「言いたいこともわかりますし、それからライブの後に発想を飛ばしていると、それもいいなと思いましたね。で、私が一番好きだったのは最後、月の坂でこうやって終わる、この坂を登って行って帰ろうとしているってここがいいなっていうのも思いました。思ってんのに何か、小さな違和感がずーっとあってそれであぁ、なるほどとわかったのが、語順が散文の語順になっているというのが、小さな違和感なんだなと。どういうことかっていうと、”靴音にライブの余韻のある月の坂です”と普通の語順でここの”ある”っていうのと”です”っていうのをこう切って取ったと。じゃあどうするかっていうとですが、”靴音に余韻”、まずこっちに行っちゃうわけです。この靴音の余韻はいったい何だろうと、読んだ人はそう思います。そっからライブという言葉に帰るんです。”靴音に余韻ライブの月の坂”でそのまんま終えてもいいんだけども、ここの距離感とか時間経過とかが気になるかもしれませんね。気になる時には”ライブの果てて月”という風に持ってくることもできます。『靴音に 余韻ライブの 果てて月』っていう風にね」

は~!(でっかいため息)残念!😣
掲載決定だと思ったのに~!😭
えー?散文的かなぁ…?(ブツブツ)
月の坂ってすごい詩的でいいと思ったけどなぁ…(ブツブツ)

次回は11月14日です。

水森さんの俳句から。「紅葉散らね~」🤣
カラーは全部で20色!
ライブやイベントなどにどうでしょう✨