1月9日放送『プレバト!!』俳句の詳しい解説です。
点数、査定結果など<前編>はこちら👇
テーマは「おみくじ」です。
テレビで発表された順にいきます。
鬼越トマホーク・金ちゃん 「船出かな より良い明日へ 冬の朝」 2位
”新年最初のおみくじは、スタートラインになるので爽快感を出すため、船出という言葉を使った”という句。
季語【冬の朝】[冬]
梅沢さんが「写真を見てるからおみくじだとわかるが字面だけ読んだら漁師さんの俳句だ」と🤣
●夏井先生の解説✏️
・作者が書きたいことが、ひとまず読んだ人に伝わるのが凡人のぎりぎりの条件。日本語として意味は伝わる。一応凡人の一番下の方には入れた。
・今、話を聞いて「船出」が比喩とわかったが、おみくじ引いた時の比喩であることをわかるように書かないと誰にも伝わらない。
・標語みたいなやつ(「より良い明日へ」)は全くいらない。
・「船出」が比喩だとわかるように書くには、「初みくじ」とすればおみくじだとわかる。
・「船出のごと」と「ごと」といったら比喩になる。
・「初みくじ」が季語なので「冬の」がいらない。
・おみくじが結ばれているイメージとか船出のイメージを添える。
・添削後『初みくじ 船出のごとき 朝の風』
・気持ちのいい船出にいい風が吹いている、そんな空気になる。
先生が最後に、
「ま、これをやれと言うのは無理な話です、あなたには」って😅
いや、無理かもしれないけども…💦
「朝の風」は爽やかでいいですね。
というか、比喩を使いたい時にずはり「~のごとき」ってやれば怒られないんですかね?💧
比喩ってだいたい怒られてるイメージありますけど、「ごとき」を使えばなんとかなるのでしょうか?😅
次は、3位です。
伊原六花 「迎え春 日当たる場所へ 25の壁」 3位
”25歳になり初めてのことばかりじゃなくなってこれからの人生を考えた。新年におみくじを引いて人生的にもちょっとでも太陽に近い日の当たる場所におみくじを結ぶ”という句。
季語【迎え春】[冬]
梅沢さんが19音あると怒ってましたね😅
●夏井先生の解説✏️
・伝えたいことが多すぎて、言葉だけがひしめき合ってしまっているタイプの才能ナシ。
・この句の場合は、言いたいことを2つに分けると、どっちもちゃんと良い句になる可能性がある。
・まず上五中七だけで一句つくってみる。
・「迎え春」とか寸詰まりな言い方じゃなく「おみくじを結ぶ」まで書ける。
・添削後『おみくじを 結ぶ春日の 当たる場所』
・こうすれば、今あなたが言ったことにきれいに入る。
・添削後『春の日や 25歳の 壁に立つ』
・もう1つ(下五)は、こうしたらきれいな句にすっと行く。
・あなたは可能性がある。ただやり方が下手!
伊原さんのおばあちゃんがプレバトが大好きで才能アリを期待していたそうですが残念でしたね😅
「春日」や「春の日」を季語にすると季節が春になってしまうんですけど、冬の方がよくないですか?おみくじひいてるわけだし💦
夏井先生の2つ目の添削例が、なんかに似てるな~と思っていたんですが、高浜虚子の「春風や闘志いだきて丘に立つ」に似てません?
上五に春の季語+「や」の詠嘆で、下五に「~に立つ」って。ひ孫弟子だから似ちゃったんですかね?😌
1つの俳句を2つに分けて添削してもらうなんてなんだかお得ですね!😊(?)
次は4位です。
大友康平 「初神籤 花びら見据え 徒手空拳」 4位
”おみくじを木に結び付けたのがきれいな花びらのように見える。それを見て何も持たない頼らない、この身一つで生きていくんだ”という句。
季語【初神籤】[新年]・【花】[春]
徒手空拳:手に何も持っていない身一つのこと。
梅沢さんが、話を聞けばカッコよく聞こえるだけ。季語が2つ入っていると💧
花って桜のことになっちゃうんですね😅
●夏井先生の解説✏️
・これも言いたいことを詰め込み過ぎたタイプ。
・おっちゃんの指摘があったように、季語が2つ入っている。
・「花びら見据え」という書き方だと「花びら」が比喩だと全くわからない。
・文字面だけ追っていくと初神籤を引いてる。そしてなぜか桜を見据えてる。そしてなぜか「徒手空拳」と呟く。
(浜ちゃん爆笑してました🤣)
・これが比喩だとわかるように「花のごとくに」とする。
・添削後『徒手空拳 花のごとくに 初神籤』
・語順をこうするとがぜんカッコよくなってあなたの言った通りの句になる。
・こうしたら今日はこれが1位になる。
この文字面だけ追ってくと奇妙な様子になるのがおもしろくて🤣
「徒手空拳」って言葉、初めて知りました~。
身一つでチャレンジするような時に使うんですね。
添削後の句カッコいいですね!梅沢さんが興奮してました😆
今回も比喩を使ってて、「ごとくに」って添削されてましたね~。便利な手法ですね😙
さて、次は最下位。
みりちゃむ 「寒空に せ~ので見るよ 恋模様」 5位
”初詣に好きな人と行ってせ~のでおみくじを開ける”という句。
季語【寒空】[冬]
森迫さんが”プレバトに出る時は精神を削って俳句を詠んでいる。もうちょっと真剣に俳句に取り組んで欲しい”ってガチトーンな感じがおもしろかったです🤣
梅沢さんが”公園で5,6人いて「せーの」でのぞき見してるのか!?”って言ってて、すごい奇妙な感じに取られちゃうんだなと😓
●夏井先生の解説✏️
・俳句はここに書かれた17音が全て。
・お題の写真を見てない人がこの文字面を読んだ時にどういう風に意味を取るかをまず考えないといけない。
・「模様」はいらない。
・「それぞれの恋」とやったらそれぞれの何か恋かわかる。
・「せーの」では見ないでいい。
・「のぞき込む」とやればそれぞれの恋を覗き込んでいる。
・「寒空」もいらない。「初みくじ」と季語を入れる。
消されまくって、みりちゃむさんが「あ~、もう恋しか残ってない」って😅
・添削後『それぞれの 恋のぞき込む 初みくじ』
・こうしたら他人のデートを見ているんじゃなく、それぞれのおみくじを見ていることになる。
表現したいことはすごいかわいいんだけどな~。
でもこの俳句だと、恋人同士が「せ~の」でおみくじ見るとは全くわからないですね💦
梅沢さんの解釈のシチュエーションがひどかった🤣
そんな解釈になる!?って、なんか改めて俳句って難しいなと思っちゃいました😓
次は1位です。
SixTONES・髙地 「初蹴りは ハットトリック 初雀」 1位
”小学生の時にサッカーをやっていて、初詣に行ってからサッカーの初蹴りというイベントに行っていた。そこでハットトリックを決めた”という句。
季語【初雀】[新年]
森迫さんと梅沢さんからリズムがいいと褒められてました。
●夏井先生の解説✏️
・兼題写真から、なんでこういう風な発想に行ったのか作者に聞かないとと思ってたが、ご自分の体験で年明けて最初にサッカーをするときには、まずお参りに行ってからと、そこにあなたの連想が繋がっていったということ。
・専門用語を入れることで、この初蹴りというのが空手でもなくサッカーだというのがちゃんとわかるように、中七でおさえている。
・最後の「初雀」が明るくて軽やかでそういうリズムを作っている。
・ご自分もわかってると思うが、”は”、”は”、”は”と頭の韻を丁寧に踏んでいる。
(ここで高地さんが驚いた顔を😅)
夏井先生「…頭の韻は偶然だったんですね」
高地さん「はい、偶然でございます💦」
韻を踏むのって俳句で評価されるから、もしやラッパーの人も得意なのかな?とか思っちゃいます😆
この句はハットトリックという専門用語を入れたこと、「初雀」の季語の選択、頭の韻を踏んでいることなど褒められる要素が多かったですね~😊
次は森迫永依さん。
名人になるチャンスの昇格試験でしたが…。
森迫永依 「冬晴れや 吉凶よりも 腹の虫」
”おみくじを引いた時、吉だとか凶だとか結果よりもお腹が減ってるなというなんでもないことに気づくちょっとした幸せを季語に込めた”という句。
季語【冬晴れ】[冬]
昇格試験ポイント:中七「よりも」という表現の是非
特待生1級 1ランク降格→ 特待生2級
梅沢さんが”よりも”がちょっと余分だったかなと言ってましたが当たってましたね😓
●夏井先生の解説✏️
・なんてことのない日常のひとコマを書こうとする姿勢はいい。
・ただ「よりも」がとても散文的な書き方、説明になっている。
・「冬晴れや」と大きく打ち出して「吉凶」とくると、おみくじ程度ではなく人生の吉凶みたいなイメージも出てくる。
・ここで散文になって「腹の虫」というオチに行ってしまう。
・「冬晴れや」人生の吉凶を笑うかのように「わらふ」にする。
・添削後『冬晴れや 吉凶わらふ 腹の虫』
・たったこれだけのことでちゃんとあなたの意図にぐっと言葉が寄ってくる。
・俳句って、たかがこういうこと。
散文的:詩的な情景に乏しい
1ランク降格はショックだったでしょうね…😞
添削後の句いいですね!森迫さんも拍手してました😊
なんてことない日常の句ってほっこりしていいですよね~。
雄大な句よりこういう句の方が好きです。
最後は梅沢さんの俳句です。
今回は永世名人らしい俳句を作ってきたと言っていましたが…。
梅沢富美男 「枝数多 吉凶咲くや 初みくじ」
”おみくじを引いたのを木に結ぶと花が咲いているようだ”という句。
季語【初みくじ】[新年]
先生からの一言「年明け最初の一句も超フツー」
●夏井先生の解説✏️
・この句はよくある光景をよくある言葉で書いた普通の句(きっぱり)
し~ん…(終わっちゃった💧)浜ちゃんずっこけてました🤣
・おみくじの吉凶が咲いているとわかったら、枝に結ばれているのはみんな想像できる。
・「枝数多」なんてこんなところに音数を使うのはもったいない。
・「吉凶を」で上五ができる。
・「咲くや」と詠嘆したい気持ちはわかる。「や」でやったぜオレ感を出したかったのもわかるが「咲かせ」とつなげる。
・空を美しく言う言い方で御空(おん・そら)と書いて”みそら”と読む。
・添削後『吉凶を咲かせ 初みくじの御空』
・こうすると白いおみくじの花の向こうに美しい新年の青空がバーッと広がってくる。
・新年のめでたさを言うのであれば、これくらいは最低限。
また『超フツー』って言われてる…。
私も思いましたよ。なんか普通じゃね?って。
おみくじと言えば木に結ぶ。で、その光景が花みたいだって発想がね~。大友さんもしてましたし。
でも添削後、めちゃ難しい~😓梅沢さんは高いレベルを要求されてますね💦
最後に梅沢さんキレてましたが、新年一発目だからサービスで派手にキレたのかな?😅
次回は1月16日です。
冬の3時間スペシャルです😆
高地さんの句からこちら。
キャプテン翼のまんがとイラストで基本技能を完全マスター!😮
ファミコンのキャプ翼で遊んだな~😌



