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【プレバト!!俳句】1月16日<後編>|詳しい解説&感想まとめ【冬麗戦】①

プレバト!!

1月16日放送『プレバト!!冬麗戦2025』後編は2回に分けます~😊

前編はこちら👇

テーマは「大ピンチ」です。
3位以上で決勝進出です。
テレビで添削してもらえるのは10位まで😅
残りの11位から16位の添削はTVerです💦(次の記事に書きます)

テレビで発表された順にいきます。
4位からの発表だったんですけど、村上さんが「4位は3位だけどな~!」って言ってました🤣
なんのこっちゃですけど、気持ちはわかります。
今回の放送はいつもより、浜ちゃんが村上さんとのやりとりが多い気がしてほっこりしました🥰

清春 「冬帝のライブ 血指の ストローク」 4位

”ギターを始めたのが遅く慣れない中弾いていて、ライブが終わるとギターや服に指が切れて血まみれになった”という句。
季語【冬帝】[冬]:冬を司る神とされ冬の厳しい寒さを表現する言葉

夏井先生「これは、冬帝というね、冬という季語を擬人化した季語にあたるんですよね。なんといっても”冬帝のライブ”っていうこのフレーズが非常に面白いですもんね。まさにこう、王のように舞台の上を支配している、そういうアーティストがいるかのようなイメージを抱かせると。ここらへん面白かったですね。そして、俳句の型というのもちゃんと押さえておきましょう。この形は、”冬帝の”で5音、上五を作って、”ライブ”3音が中七に入っていく、これ句またがりという型を使いました。で、正直に言いますと私、この血指けつしっていう言葉知らなかったものですから調べてみましたら、漢和辞典に出てくる言葉で、血の指と書いてありますけれども意味としては「不慣れ」という意味なんだそうですよ。ですから、不慣れなうえで、弾くことによってまさに指が血に染まると。よくこの言葉を見つけてきたなと思って、まさかあなただと思わないじゃないですか。相当これ俳句を勉強してくださったんだなと感動しております」

清春さん大健闘!😆
”血指”って言葉、私ももちろん知りませんでしたが、ものすごい状況に合ってますね!
前回もですが今回も好成績で、努力もあるでしょうけど、やっぱり俳句のセンスがあるんですかね?😊

続いては、5位の発表です。

矢柴俊博 「千五百グラムや 春を待つ 嬰児」 5位

”1500グラムで生まれてきた。自分の最初の大ピンチ”という句。
季語【春を待つ】[冬]

夏井先生「これも思い切った形に出ましたよね。数詞、”千五百グラム”っていう数詞に、”や”、詠嘆をするわけですよね。で、そっからこっち側に、残りのフレーズに季語を入れて音数を整えるってこれね、結構難しい型なんですよ。それやっているってのはほんとに褒めないといけないですね。で、これを、5・7・5に入れるのはとても簡単にできるんです。”春待つや 千五百グラムの 嬰児”ってやっても意味は一緒ですよね。ただご本人が何を表現したいかっていうそこが大事なんですね。自分としてはこの”千五百グラム”というのを表現として強く打ち出したい、だからこれを詠嘆して”春を待つ嬰児”という風に整える。”春を待つ”というこの季語のところに希望のようなものをちょっとこう、乗せてくださってる、そこらへんのバランスもいいなと思いますね」

矢柴さんが俳句教室に通っていることを、フジモンさん周りがずるいってブーブー言ってたんですが💧
それに対して夏井先生が・・・

「あなたが俳句教室行ってるって言ったらこっちの連中がギャーギャーギャーギャー言ってたじゃないですか。ちょっと言わしてもらいたいですけど、この俳句コーナーは、俳句のカルチャー教室をずっとやってるようなもんでしょ?あんたたちギャラもらってタダで学んでるんですよ!」

って🤣
みんな爆笑してて、
浜ちゃんも「確かにそう!!ほんとにそうやわ~お金もらって教えてもらってる!」
って言ってて面白かったですね~😆

”春を待つ”って季語いいですね🌸
5音だし、上五に置けばそれだけで一気に俳句っぽくなりますし。
矢柴さんは、そこからさらに数詞+詠嘆「や」で上級向けの俳句でしたね😌

次は6位です。

森迫永依 「冴ゆる夜の ロストバゲージ 星条旗」 6位

”アメリカに留学している時にロストバゲージされてしまった”という句。
季語【冴ゆる夜】[冬]

夏井先生「今回のテーマの大ピンチというのをどういう風に盛り込んでくるか、この、ロストバゲージって音数の多い単語ですけれどもこれをどーんと置くことでテーマというのをスッとクリアしてしまうと。これもひとつのアイデアでしたね。冴ゆる夜の冷たい夜の夜空に星条旗だけがはためいていると。でこれ、見たらわかりますが、荷物もないし、冴ゆるというのは皮膚感だから映像もない、夜という時間の中に星条旗しか映像としてないわけですよね。それでも言いたいこと全部きっちりと言えていると。これは相当よく頑張った、善戦した、そこは強く褒めたい一句でしたよ」

”ロストバゲージ”が7音だし存在感あって、すごく率直にわかりやすく大ピンチだとわかりますね。
ここまで添削なしが続いていてみんなですごいと言ってましたね😌
今回はレベルが高い~✨

次は7位です。

FUJIWARA・藤本 「トランジット失敗 寒影のモーテル」 7位

”15年くらい前、アラスカに1人でロケで行くことになり、事務所にチケットだけ渡されてシアトルで乗り換えるように言われた。英語で遅延していると言っていてもわからず行ったら飛び立った後だった”という句。
季語【寒影】[冬]

夏井先生「テーマ大ピンチっていうのを、こっちは”トランジット失敗”ってここでもうこういうことが起こりましたっていうのをまず書こうとしたと。この”寒影”というのは映像でありながら、トランジット失敗してすごすごとやっとモーテルにたどり着いた、作者の心情もこの季語に託されていると」

フジモンさんのエピソードの話が長くてジュニアさんと浜ちゃんにツッコまれてましたけど、たしかに一人でめちゃくちゃ怖かっただろうなと…😅
森迫さんとフジモンさんは海外の空港でのことでわかりやすい大ピンチですね。

次は3位の発表です。
呼ばれてない名人・特待生の人達は、今まで元気がなかったけど盛り上がってました😊

千原ジュニア 「難病や 膝の外套 握り締む」 3位

”股関節がある日突然痛くなり1、2年くらい経って病院へ行ったら「難病です」と言われた。言われた瞬間コートをぐっと握りしめた”という句。
季語【外套がいとう】[冬]:冬のコートのこと

夏井先生「いきなり、”難病や”って詠嘆するんですよね。5・7・5にしっかり入れ込んできてると、そこもさすがだなと思います。持ってたものをこう、握りしめるっていうタイプの句は見たことあると言えばあるんですけども、”外套”という季語を選んだのが良かったですね。どっしりと重い季語をここに置くことでこの難病に立ち向かう気持ちとか今言われてどっと落ち込む気持ちとかそういうのがこの季語によって表現される。さらに最後に”握り締む”という風にぐっと最後言い切ったところに、作者の心理がまたぐーっと入り込んでいきますね。これはもうきっちりと、かっちりと見事に詠みましたね」

いや~、良い句ですね😌
5・7・5の安定感と、”外套”という季語の効果と”握り締む”という下五の言い切り。
「締む」って古語です、よね・・・?(自信なさげ)
調べました😅マ行下二段活用の終止形でした。ひえ~なつかし~💦
最後が”握り締め”じゃないところがより深刻さや厳しさを表してるのかな…なんて思いました。

次は8位です。

水田信二 「ビストロは師走 ソムリエ 鼻詰まり」 8位

”飲食店の人間にとって鼻詰まりは料理やお酒の味がわからなくなり能力が0になる。師走の忙しい時になってしまったら大ピンチだ”という句。
季語【師走】[冬]

夏井先生「(笑)あんただったのねって。でもこれ良かったですよ。ソムリエというのはそのお店の接客の花形、要になる人、その人の鼻がきいてないなんてほんとに店としても人物としてもピンチであると。実体験というのがやっぱり一番良いというのはいつも言っていることですけれども、あなたにこんな実体験があったとはびっくりいたしました」

意外と先生、水田さんのことお気に入りだったりするかな?😆
水田さんの俳句良いですね~。
やっぱり実体験は楽しい🎵

さて、次は2位!

Kis-My-Ft2・横尾 「新札は不可 凍星の パーキング」 2位

”新札しか持ってない寒い夜の日、パーキングを出ようと思ったら使えない、コンビニもないどうしよう”という句。
季語【凍星いてぼし】[冬]

夏井先生「面白い切り口できましたよね。いきなりあの、”新札は不可”って、これもう張り紙のステッカーみたいなのにそのまんま書いてある文言をもうそのまんま!まさに書いただけなんだけれども、ちゃんと俳句になっていくんですね。例えばこの句を、5・7・5にしようと思ったらとても簡単にできるんです。こうなりますね。”凍星や 新札不可の パーキング”と。こうやればもう簡単に5・7・5にすることはできるんです。ただ、作者として一番何を表現したいかと、それを考えて、この型に入れたらどうかこっちの型はどうかって、どの型を使うかを工夫するわけですね。しかもあの時事を俳句という詩にするのはほんと難しいんですが、凍星という季語をしっかりと力が発揮できる位置に置いてあると。よく、できました」

横尾さんの安定感はほんっとすごいですね!
矢柴さんの時もですが、5・7・5バージョンにしてくれるのも勉強になりますね~。
上五を季語+”や”で詠嘆して、中七と下五を”○○の○○”って形にする。
こっちの方が俳句としてはしっくりきますけど、最初に言いたいことを置く方が上級者っぽいですね…。

次は9位の発表でしたが、村上さんが「せめて9(位)でいい」と😓
浜ちゃんがツッコんだら「オレ、9(位)でいいって言ってました?」って🤣

犬山紙子 「再検査告知 さらりと クリスマス」 9位

”年齢を重ねると健康診断の再検査によくひっかかる。こちらとしては大ごとなのに、病院側にさらっと伝えられた”という句。
季語【クリスマス】[冬]
梅沢さんが再検査をさらりとされたではなく、さらりとクリスマスをやったと読めると。
たしかにどっちにも取れますけど、再検査告知だと思う人が多いんじゃ…💧

夏井先生「この取り合わせはとても良いですね、クリスマスと再検査告知と。対比がきいてきますよね。問題点はね、たった1点しか、しかももう指摘がありましたね。さらりとクリスマスと意味がこの下の方にどうしても流れていくので、作者の意図と文字面との間に少し齟齬が生まれてしまうと。でも、これはね、やりようによったら1位になる可能性は十分にあったと思うんです。1位になる為にはっていう感じで手を入れてもいいですか?」
犬山さん「お願いします!」
夏井先生「これクリスマスを逆から言うっていうのが解決方法だけど、自分に再検査を告げるお医者さんのデスクにこんなものがあったらどうでしょう?まず”デスク”ですね。ちょっと字余りになりますけれども、上五で字余りを処理してしまいます。”デスクに聖樹”、聖樹はクリスマスツリーです。『デスクに聖樹 さらりと再検査告知』そうすると再検査受けてくださいって言ってるお医者さんのそのデスクの上に小さなクリスマスツリーが飾ってある、こんな光景になりますね。そうするとまさにその聖樹を見ながら自分はそうか、もう一度検査なんだ、こういう風にやってくれるとあなたには芽があります」
浜ちゃん「どうですか、犬山さん」
犬山さん「この俳句教室が一番いい!」🤣
フジモンさん「ほんとね~、タダやしね~」

このちょっとドラマ仕立てにするのが上級テクニックですかね?
実際にデスクの上にクリスマスツリーがなかったとしても、自分の想像を膨らませてそういう一場面を演出するわけでしょう?
ぐっと世界に入り込まないとですね~😅

さて次は10位!みんなドキドキしてましたね😙

梅沢富美男 「朽野や 我が病の名 ひとづてに」 10位

”人生で初めて入院したあと、列車に乗った時、後ろの人が癌でもう長くない人のことを話していて、自分もそうなのかと心配になってマネージャーに聞いたら違った”という句。
季語【朽野くだらの】[冬]
最初、浜ちゃんにどういう句か聞かれた時「10位の句です」っていじけてて面白かったです🤣

夏井先生「とってもマニアックな季語、よく知ってたなと思いますね。朽野、良い言葉ですね。あらゆる草が枯れ切った野原のことを朽野っていうんですね。惜しいのはね、1点なんです。”や”でしっかりと切れてますから、残りのこのフレーズはスルスルスル~っと調べを流して欲しいわけですね。ところが、”我が病の名”で半拍くらいの呼吸があって、”ひとづてに”ってなってしまうので、ここを繋げるだけなんです。こんな簡単なことぐらい気づいてくれよと今とても強く思っております」
浜ちゃん「病名や、病名」😮
夏井先生「それですよ!”病の名”とかなんか収まった言い方せずに”我が病名を”って書くだけで調べがこっちに流れていくでしょ。『朽野や 我が病名を ひとづてに』って」
梅沢さん「特別永世名人だからちょっと気取ってみたのよ!それが何が悪いの!?」
夏井先生「だってなんで普通にやらないの?」
梅沢さん「だからそれだったら普通の俳人のような感じがするじゃない」
夏井先生「普通の俳人だからいいじゃない」🤣

ずっと1位だって自信満々でいたのにまさかの10位だとは…💧
10位なので、はじっこに座っててなんだかかわいそうでした😅

あと、なんと浜ちゃんが!さらっと正解の直しを答えてて感動しました~!😭
本当に大真面目に思うんですが、浜ちゃんの俳句の腕すごいんじゃないですか…?😮

次は1位の森口さんです!🎉

森口瑤子 「本番は明日 風邪蔓延の 稽古場」 1位

”高校の頃、演劇部で1回の公演に力を入れてみんな頑張っていたがすごく風邪が流行っていてどうなるんだという不安な時のこと”を詠んだ句。
季語【風邪】[冬]
梅沢さんが意見を聞かれて、端過ぎてモニターが見えないって可哀そうな感じになってました😓

夏井先生「季語は風邪ですね。この稽古場、マスクしている人がいるに違いない、咳の人鼻水の人、鼻声で歌えない人、そういう人達がこの季語がちゃんと伝えている。さらにテーマの大ピンチ、まさにピンチですよね、これは。こういう所が評価の2つのポイント。この2つのポイントがおんなじぐらいならば添削のない方を上にあげると、そういうルールで今回は順位を付けましたが、その結果これが3つの条件を満たしているということになりました」

印象としては、だいぶ素朴な句だなと…。
夏井先生は、ほんっと森口さんの句、好きですよね~😌
先生によって好みってやっぱりありますよね?
いつかタイトル戦に他の先生も連れてきてM-1みたいにして欲しい~😆

これで、決勝進出者が森口さん、横尾さん、ジュニアさんに決まりました!🎉

残りの11位以下の6人の俳句はテレビでは発表されないということで・・・💦
夏井先生が「ランク外のここらへんの人の添削がめちゃくちゃ勉強になるんで、TVerを見て下さい」と。
村上さんが「お~い、TVerへ誘ってるよ~」って言ってて面白かったです🤣
次は決勝とTVerの内容をまとめてます👇

森口さんの句からコチラを😷
紐の色も違うし選べる色が多すぎる~!😮
しかもイエベ向き、ブルベ向きと肌の色に合う色までオススメしてくれて楽しい✨