1月16日放送『プレバト!!冬麗戦2025』後編は2回にわけてます!
後編②は決勝戦とTVerで放送した11位から16位までの解説になります😊
後編①はこちら👇
決勝戦もお題は引き続き「大ピンチ」です。
千原ジュニア 「病窓は暗闇 慣れぬ尿瓶凍つ」 👑優勝
”バイク事故で入院した時、夜中真っ暗で1人でトイレをしなくちゃいけないのに、ものすごく冷たくてこの先、この闘病生活どうなるのだろう”という句。
季語【凍つ】[冬]
夏井先生「まずはこれ病院の窓と、こっから始まっていきます。いったい何に慣れないんだろうと思った瞬間に尿瓶という物が出てくるんですね。この物の力を最後の”凍つ”という季語の力と合体させるわけですね。ガラスの尿瓶の感触ですとかそれから暗闇の冷気ですとか、それらが”尿瓶凍つ”っていう最後の所にぐーっと凝縮していくんですよね。実に生々しい大ピンチであって、季語を主役に立てていて、もちろん添削がいる必要もないと。これこそが3拍子揃った大ピンチの句ではないかという風に分析をいたしました」
⛄2025冬麗戦⛄優勝は千原ジュニアさん!🎊👏
4年2か月ぶりの2度目の優勝だそうです😆
“尿瓶凍つ”がインパクトがあっていいですね~。
ジュニアさんらしい句だと思います。
📺ここからTVerでの解説です📺
横尾さんと森口さんの解説。
まず森口さんの句です。
森口瑤子 「開演ブザー チケットは 着膨れのどこ」
”演劇を見に行こうとしてギリギリでもう始まってしまうのに、たくさん着てるからチケットがどこのポケットだっけとあわてている”という句。
季語【着膨れ】[冬]
夏井先生「まず開園ブザーから始まったのがよかったですよね。映像だけじゃなくってほとんどみんなおんなじ音をちゃんと再生させる、そういう力がありました。そしてチケットという物に語らせて”着膨れ”という季語を表現する。最後の”どこ”という余白の作り方もうまいな~と思いますね」
私は、1回戦目の句よりも断然こっちの方が好きです😊
というか、ジュニアさんの句よりも好きかも…。
”着膨れ”という季語も”どこ”もかわいいですよね~💕
ピンチ度数とインパクトではジュニアさんの方が上ってことですかね?
Kis-My-Ft2・横尾 「終電の聖菓 保冷材は温し」
”予約してたクリスマスケーキを受け取ってそのあと買い物をしてたら終電になってしまい、気づいたら保冷剤が溶けてしまった”という句。
季語【聖菓】[冬]
夏井先生「なんで終電にまで遅くなってクリスマスケーキ買っているのかと、持って帰ってるのか。もうこの状態そのものがたしかにピンチですね。そしてこちらの句も保冷剤という物を使って、それが”温し”で時間経過を語って、そんな日の聖菓であるよと解説をすると。必要な言葉がきっちりと必要な位置に置かれていると。でも今回の評価というのは、季語が主役にたっていることと、それから、大ピンチの特にこの”大”っていうところのテーマ性をどこまでおさえることができるか。そういう意味で3個比べると、こともあろうに尿瓶が優勝してしまったと、こういう流れです。以上、無料のカルチャー教室でした」🤣
ちょ、最後🤣
こんなお得な教室ないですって😆
やっぱりジュニアさんの尿瓶が強かったか~。
私、この句はすごい色んなことが気になってしまいました😅
保冷剤が溶けるって冬の夜にどれだけ長く持ち歩いたの…。とか、
いや、冬なら寒いから保冷剤溶けてもだいじょぶじゃね?とか、
終電ってことは、家着いたら夜中だろうけどそこからケーキ食べるの?とか。
…って、色々言いたくなるから大ピンチってことになるのか?💧
ここから11位から16位の添削になります👇
ダウ90000・蓮見 「締め切りは昨日 冬暁の部屋」 11位
”締め切りに追われながら迎える朝”を詠んだ一句。
季語【冬暁】[冬]
夏井先生「締め切りが明日でもピンチなんだけど昨日っていうのが面白いですよね。冬暁の部屋、場所を言って暁を表現すると、これも一手なんですがもうちょっとだけ切迫感を出そうとするんなら、部屋とか窓じゃなく、率直に”冬暁が痛い”とか、心情に切り込むも一手があったかもしれないですね。惜しかったと思います」
🖌添削後『締め切りは昨日 冬暁が痛い』
蓮見さんは今回は上位じゃなかった~、上の方だと思ってた💦
たしかに、添削後の方が切迫感が出ますね~。
元の句は、「ふっ…。締め切りは昨日だったんだぜ…」って感じ😆
的場浩司 「冬麗や 鈍色の影 父は逝く」 12位
”冬の麗らかな病室が、父の訃報を聞いてからはショックの余りモノクロのように感じてしまった”という句。
季語【冬麗】[冬]
夏井先生「これはね、とっても惜しいしお父様を悼む句ですからきっちりと完成させたいなと強く思います。これ”父は逝く”を最後に持ってくるんじゃなくて、”父逝くや”と「や」の詠嘆はそっちに持ってきた方がよかったと思います。”父逝くや 冬麗を”、冬麗の光の中を、”鈍色の影”と、語順変えるんです。こうすると追悼句としてもとても良い句になりますし、当然上位に食い込んでくる、そういう一句だったんですよ」
🖌添削後『父逝くや 冬麗を 鈍色の影』
「鈍色の影」って難しい表現ですね💦
元の句と、添削後でニュアンスが違うような…。同じだったらすみません🙇♀️
元の句は、景色がモノクロに見えるってことなんでしょうけど、添削後はなんかお父様が天に昇っていくみたいな?霊的な感じ?みたいな😓
フルーツポンチ・村上 「子の薬手帳は 厚く春を待つ」 13位
”病気にかかりがちな子のお薬手帳”を詠んだ一句。
季語【春を待つ】[冬]
夏井先生「これはね、俳句としてはきちんとできてるんです。どこを直さないといけないっていうことはないんです。”春を待つ”という季語も主役に立ってますね。ただ、大ピンチって言われた時に、これピンチというよりは冬の間風邪ひきやすい子供の冬をよく頑張ってここまで耐えてきたね、くぐってきたねっていう、むしろ幸せな労りの句のような味わいになっていると。そこで損をしましたね。でも良い句だったんですよ」
うう…😖添削ないのに13位とは…。
たしかに大ピンチという切迫感はない、かも…。
「がんばったね、春が待ち遠しいね」みたいな?
ほのぼのしすぎってこと?
でもな~、矢柴さんも”春を待つ”使ってたしな~。
矢柴さんの句も前向きな、希望がある感じだったような…。
深刻度とかインパクトとかの違いってこと~?(ネチネチ)
中田喜子 「すりの標的 きび返す 赤コート」 14位
”買い物中にスリの標的になっていると気づき思わず引き返した”という句。
季語【コート】[冬]
夏井先生「これは問題がはっきりしてます。スリに遭ってる人が赤コートなのか、スリ本人が赤コートなのか。そこらへんを俳句でははっきりさせることができるんです。で、いやいや、あえて曖昧にしてるんですっていうことでしたら、”すりの標的”じゃなく、『すりの残像 きび返す 赤コート』とかこんなやり方もありますね」
スリに遭ってる人が赤コートだってはっきりわかる句も聞きたかった~😞
”残像”ってカッコよ!😆
スリするような人は赤いコート着なさそうですけど…。
でも、ほんとどっちが赤コート着てるか曖昧な句ですね💧
”きび返す”がバレて逃げていくようにも取れますし。
大友花恋 「凍つ夜や 涙が出ずに テイク10」 15位
”泣く芝居でなかなか涙が出なかった”という句。
季語【凍つ】[冬]
夏井先生「この人この前”シーン8”だったよね?そこを狙ったんだと、名前がわかると思ったんですが。惜しいのは”凍つ夜”っていうこの書き方に文法的な問題があるので、”凍つる夜や”とやったらいいです。そして”涙の出ないテイク10”と。こういう風に修正するとこれはスルっと良くなりますね」
🖌添削後『凍つる夜や 涙の出ない テイク10』
いや~!!😱私も文法間違いしそ~!!😓
「凍つ」はタ行下二段活用の終止形ですね。。。
「夜」に繋がるから連体形の「凍つる」ってこと・・・ですよね?(自信ない💧)
”涙が出ずに”だと散文的ってことなんでしょうか?
でも、大友さん絶対うまくなると思うんですよね!(どっから目線よ)
また出て欲しいな~😊
野村麻純 「蒲団剥ぎ青息 こむら返りかな」 16位
”寝ている時、こむら返りの激痛で目覚めた”という句。
季語【蒲団】[冬]
夏井先生「こむら返りが痛いっていうのはよくわかります。蒲団という季語を立てようとしてる意識もありますね。でも全体の調べがね、こむら返りのわりには悠長な落ち着きすぎてるんです。とくに”かな”あたりがね。でこれでしたらこむら返りって頭で字余りボーンと持ってきて、『こむら返りの青息 蒲団剥ぎ捨てる』とかそんな強い言い方で下五をやってくださると、上下の言葉のバランスが釣り合うと」
たしかに~。こむら返りの時は飛び起きますもんね😅
私、青息ってただ単にため息のことかと思ってましたが、
本当に苦労してたりつらい時につくため息なんですね💦
というか、こむら返りの俳句も結構ありそう…。
野村さんは1位を取ってるので最下位で意外でした😞
以上、決勝と11位から16位までの解説でした⭐
内容が濃くて楽しかった~😆レベルもすごく高かったし!
村上さんも次こそは決勝残って欲しい!俳句2つ見たい!😖
次回は1月23日です。

森口さんの句からコチラ。
トラベルグッズですが、ビビットカラーでかわいい🥰
これでチケット見つけやすいですね👍