PR

【プレバト!!俳句】1月23日<後編>|詳しい解説&感想まとめ

プレバト!!

1月23日放送『プレバト!!』俳句の詳しい解説です。

前編はこちら👇

テーマは「NGシーン」です。

テレビで発表された順にいきます。

関水渚 「苦手な音 寒さで噛んだ ということに」 4位

”言いづらい音を噛んだ時、外のロケで寒かったので周りが「寒いからろれつがね…」と言われた”という句。
季語【寒さ】[冬]
森口さんが写真を見ないと”苦手な音”というのはどんな音?工事現場の音かなと思ってしまうと。

夏井先生「俳句はここの文字面が全てです。苦手な音って言われたらさっきあの工事現場の音とかあったけど、そういう風に読まれてしまいます。例えば、サ行の発音が苦手っていうことなら、この音のかわりに、”サ行”って書けば、あ、何かこう活舌の話かなってわかるでしょ?”苦手な”って書かなくても、読んだ人が苦手なんだろうなって思ってくれるようにする方法があります。サ行のあとに”また”って書くだけです。”サ行また”、”という”がいらないですね。『サ行また 寒さで噛んだ ことにする』ぐらいで。ちょうど音数が合ってきますね。合ってくるんですが、この間、”ということにする”って才能アリになってなかった?”したことに”とか。あれやっときゃ才能アリになれるんだと、こういうのを、自己模倣といいます。表現者として一番やってはいけないのが自己模倣です」
関水さん「ほんとに先生のおっしゃる通りで私は味を占めておりました」

関水さんの俳句見た時あれ?と思ったらやっぱり…前回のと似た作りだったんですね😅
自己模倣って言うんですね~。
褒められたら使いたくなりますよね🤣

次は、2位です。

篠原ゆき子 「熱燗や さっきの長台詞 ここでなら」 2位

”撮影の帰りに長台詞で噛んでしまったことをくよくよ考えながら飲んでいる”という句。
季語【熱燗】[冬]
梅沢さんが中七が長すぎると言ってました。9音ですもんね😞

夏井先生「問題は2つあります。そのうちの1つはまさに中七ですね。中七はもう極力7音にすると。でもうひとつはね、台詞というのは一般の会話の中にも「あんたのその台詞なんか聞きたくないわ」とか十分使えてしまうでしょ。台本って念押した方がいいパターンだと思いますね。”さっきの”っていうのを後でフォローします。台本の、脚本のでもいいですけれどもね。”台本の台詞”、演じる方だっていうのがわかりますね。時間ですね、さっきという時間、ここは場所になるので、”台本の台詞いまなら”と、ここに時間を持ってくるんです。いまならってことは反対側にさっきがあるわけですからね。最後に熱燗を想像してくれる、別の季語、こんなんどうですか。『台本の台詞 いまならおでん酒』そうすると、おでん屋さんかもしれないなって読んでくれますね。そしたら”ここ”という場所情報がこっちの季語の方で表現できる」

元の句も状況は想像できていいと思うんですけどね~。
”ここでなら”って言葉いいと思うんですけど、俳句っぽくないかな?
季語が場所を表現してくれるのコスパいいですね(?)😊

添削後の俳句の区切り方がテレビだとおかしな感じがしたんですが…。
意味的には”いまなら”と”おでん酒”の間に区切りですよね?っていうか、句またがりって言葉があるんだから、5・7・5で区切っちゃえばいいのに~😞

そして添削中、浜ちゃんが感心しているのを私は見逃さなかった!🤩
く~、やっぱこれを見ないと!😆
浜ちゃん、ちゃんと勉強してるんだな~✨

次は3位です。

本田力 「アドリブが 出ずに下向く ふきのとう」 3位

”「光る君へ」で台詞が終わってカットがかかるまでの余白の時間に平安時代の言葉が出てこなくて、下を向いたら春の草が見えて「もうすぐ春か…」と季節を感じた”という句。
季語【ふきのとう】[春]
梅沢さんが”下向く”が気に入らない、”ふきのとう”も気になると言ってました。
夏井先生が「百舌彦ってお芝居のときも普通も一緒なんだ~!」ってはしゃいでました🤣

夏井先生「これはね、おっちゃんはやっぱり人の句はよくわかるんですね。素晴らしいと思います。まさにこれ、”に下向く”っていうこれがね、説明になってるんですね。これはもう書かなくても大丈夫と。でどういうことかっていうと、”アドリブが出ず”でここで一回止めてしまうと、2カットの俳句にすることができるんです。”アドリブが出ずに下向くふきのとう”ってやるとずっとワンカットでふきのとうに行っちゃうんだけど、アドリブが出ないという演者さんのアップにしといて、ふきのとうにポンと切り替わる、こうする方が俳句としては鮮やかになるんですね。これどうやったら今日1位になれたかっていうのをちょっとやってみますね」
本田さん「1位になる可能性が・・・」
夏井先生「可能性はあるんです。可能性だけはどの句にもあるんです。”アドリブが出ずふきのとう見るばかり”っていうのも1つ案はあるんですが、冬草って言ったら具体的な植物名じゃなくって、冬なんだけど青々としているというそういう草を全体言うわけです。”冬草に目を落とす”と。そうするとふきのとうを認識して見ようとしてるんじゃなく、まさにふっとどうしていいかわからなくてふっと下を向くと、目に鮮やかな冬草を見つける、それを目を落とすって、こういう感じになるんです」
🖌添削後『アドリブが出ず 冬草に目を落とす
季語【冬草】[冬]:冬でも枯れずに青く残っている草

ふきのとうが春の季語なので「もうすぐ春だなぁ」ってことなんでしょうが、添削後は冬草で冬の季語だから、ある意味そのまんまですよね?💧
元の句の、春に気づくとかじゃなくて、困っている様子を表現したってことになります?
伝えたいこと変わってますけどしょうがないんでしょうか?💦
先生がさらっと途中で言った”ふきのとう見るばかり”の方がよく思えてしまうのは私が初心者だからですかね?😅

さて、次は最下位😣

藤岡真威人 「失敗に 頬染めるさま 寒椿」 5位

”冬の寒いロケがあって同じ演者の方がNGで何回もやり直したときに寒さと恥ずかしさで頬が赤くなっていた様子が寒椿のようだったな”という句。
季語【寒椿】[冬]
梅沢さんが季語をなんでも書きゃいいってもんじゃないと😓あと、上五中七が作文みたいだと。
森口さんは季語を比喩に使うと季語の力がすごく弱まってしまうのでしない方がよかったと。

夏井先生「季語を例えに使うと季語としての力はぐーんと落ちてしまいますよと、これは1つ覚えておいて下さい。そして中七です。もうね、失敗した人はみんな頬染めるの」🤣
浜ちゃん「なんか言ったら染めるのよ」
夏井先生「はい、ですから、中七はもうほぼ全くいらない、こういうことになります。これは、ほとんど必要な情報が書かれていない、内容がスカスカの句なんです。台詞を間違えたっていう感じなんですか?(藤岡さん「はい」)じゃあそれを書くんです。失敗で誤魔化さずに。”台詞まちがえて”と。”寒椿の”ここでいかにもそういう場所だとわかるように、”シーン”ぐらいにしたらどうですか。『台詞まちがえて 寒椿のシーン』そうするとこの寒椿はちゃんと映像になりつつ、失敗した人はひょっとしたら恥ずかしいわと頬を染めていたかもしれないと。コツコツ勉強してまいりましょう」

あ、プレバト普段見てないんだな…と😵
ほんと、初心者の方は比喩をよくやりますね😅
添削後は寒椿から色々想像させるわけですね~。
冬の外の撮影現場かなとか、これは演者の頬が赤くなったのかもとか。
でも、これだと自分のことだと思われません?😅
色々想像させるのがいいってことですかね?

次は1位です。

おいでやす小田 「NG出し ストーブの輪から 遠ざかる」 1位

”冬の外のドラマの撮影で演者用のストーブでみんなが談笑している時、NGを出し過ぎると気まずいのと台詞の練習で輪に入りたいけど離れて見てる”という句。
季語【ストーブ】[冬]
森口さんが「ものすごいわかる!実際やったこと何度もある!」と言ってました。
梅沢さんは、”俳優さんでなくとも一般の方でも「わかるわかる」という心情が良く出ている句”だと褒めてました😊

夏井先生「今日のテーマのNGシーンというのをたった17音で書くというのはほんとに難しい事なんです。それをこともあろうにあなたがこんなにやれてるということにわたしはもう今ささやかな感動を覚えております。”NG出し”というこの言葉で、撮影現場に違いないというのを一発でわかりますね。で、これを、特待生にするにはどうするかっていうのをちょっと説明します。私があなたに期待を抱いたのは今日が初めてです」
小田さん「そうだったん!?期待されてると思ってましたけど」
夏井先生「いいえ。(きっぱり)中七は極力7音にする、これとても大事なことなんです。”NG出しストーブの輪に”、こっち(下五)で細工をします。”遠ざかる”んじゃなくて今そこにいる。”遠く居る”って書く。今そこにいると。『NG出し ストーブの輪に 遠く居る』と」
小田さん「なるほどたしかに」
夏井先生「ちょっと学ぶ子だったのかもしれない」

初の才能ありで1位!よかったですね~😆
小田さん、今まで負けすぎてスタジオ入ってすぐ最下位の席に座りそうになったって🤣
中七が極力7音とは言え、添削前の”遠ざかる”って表現もいいと思ったんですけど…。
離れていってる動きとか、気まずさとか遠慮とかが出てて。
”輪に遠くいる”って言葉がなかなか出なさそう💦

次は森口瑤子さんの昇格試験です。

森口瑤子 「撮影所の 門扉冷たし 吾は未熟」

”なかなかうまくいかない日々が続いて撮影所に行くのに勇気がいる。撮影所の門をくぐる時拒絶されてるような気持ちになって未熟だな…と思ってる”という句。
季語【冷たし】[冬]
昇格試験ポイント:下五「吾は未熟」と言い切った点の是非
名人9段 現状維持
先生からの一言「思いが120%」

夏井先生「上五中七の描写とかはやっぱりしっかりしてますね、見事だと思います。さらにその門扉が冷たいよという皮膚感に訴える季語をここに持ってくるあたりも、さすがだなと思いましたね。でこんな風に”吾は未熟”ってことをストレートに言って成功する場合も、俳句ではあるので、一概にこれがダメということではないです。ただ上五中七がとても抑制された、見事な描写なので、ここでいきなり120%自分の思いをぶつけるっていうと、一句全体のバランスがちょっと微妙に崩れてしまうんですね。ですから、ちょっと抑えた表現にしてみます、いいですか。”吾は”ではなくて、わたくしにと”吾に”、こっからです。『撮影所の門扉冷たし吾に硬し』と。私にとって硬しとか、”吾に重し”とか。こういう風に書くんです。そうするとこの門扉が重い、門扉が硬い、キキキってきしむように開くと。それは全部私をこの門扉が拒むかのように硬かったり重かったりすると」

突然最後に自分の気持ちがどーんと来て、森口さんらしい感じがしますけど残念💦
バランスが良くないんですね…。
たしかに添削後は、しっくりきますね~😊
上級者の添削の時は句のバランスの話が結構出てきますね。

最後は梅沢さんの俳句です。

梅沢富美男 「カチンコは四度目 太秦の寒夜」

”京都の太秦うずまさは冬の撮影所は寒い。女形の支度をしていて相手が何度もNGが出て早く終わってくれないか”という句。
季語【寒夜】[冬]
先生からの一言「数字のリアリティー」
小田さんが「中七は7音じゃなくていいんですか?」って言ってましたが、え、いまさら…?😓

夏井先生「これは5・7・5を全部足して17音になるというそういうちょっと難しいやり方なんです。意味が中七にこうかかっていって、一回切れてワンフレーズ、そして残りの音数でワンフレーズと。これも俳句の型の1つなんです。そしてこの句の良い所ですね。まずカチンコというもの一番最初に出てきました、持ってきたわけですね。この物と太秦という固有名詞、地名で京都の撮影所であるということはもうそのまんまストーンとわかりますね。言葉でNGとか書かないで”カチンコは四度目”というこの描写でNGが何回も出ているに違いないってことをちゃんと想像させるでしょ?そして四というこの数詞が時間経過もちゃんと表現してくれると、そういうところもうまいもんですね。そして、カチンコに焦点合わして、四度目という時間経過を書いて、太秦という地名、そこをすっぽりと包み込むような寒夜と。どんどん画面が大きくなっていってると。そうだよね、おっちゃんこれ」
梅沢さん「はい!その通りでございます!」
夏井先生「こういうのを毎回やってください」

お見事になりましたけど、ちょっと置きに行ってる気も…すみません😅
物も数詞も地名も季語も効果的で優れている句なんだろうなってわかるんです。
でもただ「なるほど。」って思っただけというか…🙇‍♀️
考えてみたんですけど、私の場合、俳句を読んでその人のその時の気持ちを表現した句が好きなのかも…。
完全に好みです💦

次回は1月30日です。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場

おいでやす小田さんの句からこちらを。
足元用のストーブです。小さくてかわいい🥰
着替えやトイレなど、ヒートショック対策にいいですね😉