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【プレバト!!俳句】1月30日<後編>|詳しい解説&感想まとめ

プレバト!!

1月30日放送『プレバト!!』俳句の詳しい解説です。

前編はこちら👇

テーマは「マックフライポテト」です。

テレビで発表された順にいきます。

湘南乃風・HAN-KUN 「口元に 君からポテト 春隣」 2位

”友達以上恋人未満みたいな人達が1歩先に行く情景と恋が成就する感じ”を詠んだ句。
季語【春隣】[冬]:冬も終わりの近づき春の気配がただよう様子
梅沢さんが良い句だと言っていて、1位が取れなかったのは、”口元に”の”に”がちょっと失敗したのかなと言ってました😮

夏井先生「映像ちゃんと書こうとしてるっていうそういう意識がいいなと思いますね。口元というのをアップにしといてそれが”君”、詩歌の世界で”君”っていったらやはりあの恋愛の対象をイメージさせますからね。そしてポテトというものと春隣っていう季語がその人間関係をちょっとこう匂わすような感じ、良いと思いますね。で、惜しいなと思うのが、1点あると。これがまさにさすがおっちゃんですね。”口元に”ってやったら”に”というその場所になるんですが、これを動きをつける、…」
浜ちゃん「”へ”や”へ”」🥰
夏井先生「その通りです。今どなたかがおっしゃいましたね、”へ”です。”口元へ”ってやったら口元へ向かってポテトがこう来るってそんな感じになりますよね。これを特待生の所まで引き上げるにはどうしたらいいかってアドバイスだけ1つします。これは、語順をぐっと変えてあえてちょっと曖昧にして恋の気分を高めると。こんなやり方になります。”口元へポテト”、こっちに行くんです。誰が?っていうのをあえて伏せておいてこっちですね、春隣の君、君っていうのと、もう一人自分がいるっていう、この”と”っていう助詞で示すんです。『口元へポテト 春隣の君と』(会場ざわめき)ね。こうやったら一発で特待生だねっていう句になる」

添削後の句がいいですね!✨
”春隣の君と”ってすごい詩的です!語順変えるとガラッと変わりますね~。
曖昧にするのって俳句ではよくありますができたらカッコいいですよね🥰

あと、

浜ちゃんが…!🥺
すごいです~!!✨
添削中に浜ちゃんがいつも正解を言う時、夏井先生が「今、誰か言ったけど」って言うけど浜ちゃんだってわかりますよね?😅

次は、3位です。

すえひろがりず・南條 「君待ちて ポテトしなしな 息白く」 3位

”奥さんと付き合ってた頃に待ち合わせをしていて先にマックを買っておくことになったが、時間がずれてポテトがしなしなになった”という句。
季語【息白】[冬]
蓮見さんが浜ちゃんに聞かれて「ポテトしなしなだからなんなのか」みたいなことを言ったら、南條さんが「おまえが審査すな!お前の意見は聞いてない!💢」ってキレてたけど、浜ちゃんに聞かれたから答えただけなのに…と思いました😞

夏井先生「書こうとしている意味合いとか映像とかっていうのはちゃんと伝わってきますね。もうこれが、まあこれが凡人としての最低のおさえになる…。でこれはね、語順がちょっとだけ惜しいんですね。語順が惜しいという意味合いはもうおっちゃんが解説してくれた通りなんです。これ(上五)とこれ(下五)の距離をこうやって取っちゃったら損するんですね。真ん中にポテト持ってきたと。で、なんで真ん中に持ってきたかって言ったら理由は明白です。”ポテトしなしな”でちょうど7だからこのへんに置いとけって、いかにも凡人らしい判断ですね、はい。まず”息白く”から始めます。こっちですね。”息白く君待つ”と。この映像で1回カットが切る。そして、ポテトのアップにいくわけです。『息白く 君待つポテト しなしなに』くらいでおさまってきますね。俳句って映像だと思って下さい。こういう風な考え方してみると、この人はひょっとしたら上手になっていくかもしれません」

先生にうまくなるかもって言われたらうれしいだろうな😊
でも、ま、題材としては、ポテトってすぐへにょへにょになるしね…って感じ💦
南條さんが蓮見さんに怒鳴ってから、なんかプライド高そうだな~っていう風にしか見えなくなってしまった…💧

ちなみに私はへにょへにょであればあるほど好きです🍟(聞いてない)

次は4位です。

山崎怜奈 「塾帰り かじかむ指に 油染む」 4位

”塾帰りにお腹がすいてポテトを買って食べながら帰った時、冷たく乾燥した指にポテトの油が染みてるのが懐かしい”という句。
季語【かじかむ】[冬]
梅沢さんがこの句がポテトに結び付くかと言ってました。

夏井先生「これはね、あの一見できたように見える句なんですよね。ただ兼題写真を見てない人は、この指に染みてる油っていったい何だろうと、そこがもう一番の大きな問題になるんです。でもう文字通りに読んだら、工場でこう、働きながら塾に通ってる苦学生みたいな。(浜ちゃん大ウケ🤣)そういうことになっていくんですね。塾帰りを入れたい、油に染みてる指を入れたいと。入れたいものが2つあってどっちに焦点絞るか心が定まらなかったので肝心のポテトっていうのを外したと。こういうタイプの句なんです。”塾帰り”を残すか、”油染む”を残すか」
山崎さん「えー!油を外した方がいい…?」
夏井先生「油を諦めますか?そしたら塾帰りのここでポテトをさっさと出しちゃいましょ。”塾帰りのポテト”って言ったらもうつまんでる感じすら出てきますよね。かじかむというのこれ漢字で書いときましょうかね。”悴みつつ”、ああ寒い寒いって言いながらもうこれね、”指に”って書かなくても、悴みつつつまむってやったら指でつまむのは当然ですよね。そしたらポテトというものがありますから悴みながらつまんだその指の油染みは想像してもらえるのではないかと」
🖌添削後『塾帰りのポテト かじかみつつ つまむ

文字数多いかなと思ったら18文字ですね…。
題材としてはな~、ありきたりな気も…💦
工場で働いてる苦学生の解釈おもしろかったです🤣

さて、次は最下位😣

秋元真夏 「母が練る 遠足風の 冬休み」 5位

”レジャー気分を楽しませてくれるために母がマクドナルドでテイクアウトをして、家にレジャーシートを敷いて遠足風にして楽しませてくれた”という句。
季語【冬休み】[冬]

夏井先生「俳句ってもう字面だけが勝負なもんですから、これ読んだ時に具体的な映像というのが明確に浮かんできにくいんですよね。で、もうひとつ損だったのは”風”という風に比喩にはしてますが、遠足というのが春の季語になるので、ここからの遠足風の冬休みって来られた時のまぁ、俳句としても違和感みたいなのも少しあったと。で今、あなたのお話聞いてて、こう、おうちの居間にレジャーシート敷く、いいじゃないですか。でもレジャーシートって長いからって諦めたんだと思いますね。でも俳句ってね、やりようによったら、映像とか遊び心をやりたい放題やることだってできるんです。ですからお母さんまあ頑張って練ったけど諦めていただいて、遠足風も具体的じゃないから諦めていただいて(上五中七消す)、はい。上五めちゃくちゃ遊びます。”居間にレジャーシート”、何音あるか数えてみて」
秋元さん「(指で数えて)9文字!」
夏井先生「9音をわざと上五にボーンてぶっこんで、そこから7と5をきっちり取り戻すというのが、この技を使う時の鉄則なんです。もうほとんどあなたが使ってくださったので使う言葉がないので、えっとちょっと楽しいポテトな感じを出しますよ。楽しかったのね?ポテト食べながらね。”ポテト気分の冬休み”とかどうですか?『居間にレジャーシート ポテト気分の 冬休み』こういう風にするとなんかポテト食べながら、みんなで楽しく家族でやってんじゃないかなって空気感だけは伝わりますよね」

元乃木坂の山崎怜奈さんと秋元真夏さんがわちゃわちゃ言い合ってましたが、微笑ましかったです😊

それにしても、大胆に直し過ぎじゃないですか?😅
みんな戸惑ってたような…💦
こんなんできたらもう超上級者ですよね?
参考にしました!って初心者が気軽にやったら怒られそうですけど💧
『ポテト気分』って言い方、昔のキャッチコピーみたい…と思っちゃいました😅

次は1位!

かたせ梨乃 「元彼からLINE 小春の朝マック」 1位

”朝マックしてたら元彼からLINEが来て元気なんだ…”という句。
季語【小春】[冬]

夏井先生「軽やかに描いてくださいましたね。元彼という人物、ここで関係性も一緒に出てくるわけですね。そしてその人物からLINEが来るという状況が前半で全部きれいにわかる。小春という明るい季語、朝という時間そしてマック、場所でもあり物、食べる物でもありという、内容と調べとがちゃんと連動してひとつの作品を作ってますから、これはねきちんとよくできましたね。そんな感じですよ」
浜ちゃん「先生、才能アリもう5回目らしいですけど」
夏井先生「もう時間をかけてじっくりと俳句の筋肉をここまでつけてこられましたね。もう大丈夫です。安心して特待生として送り出せると思いますよ」
浜ちゃん「というわけで、かたせ梨乃さん特待生!」

ほんっとごめんなさい💦
元彼からLINEが来てちょっとときめくのが理解できない😓
向こうが彼女と別れて暇になったのか?とか、都合のいい女扱いだと思っちゃう💧
逆にこっちからふった場合だったらただ迷惑なだけだしな…とか、そんなことばっかり考えちゃいました😅

久しぶりの特待生ですね!🎉
夏井先生、かたせ梨乃さんのこと好きそうだから順調に昇格しそう⭐

次は蓮見さんの昇格試験です。

ダウ90000・蓮見 「カフェラテと ポテトで粘る 冬の夜」

”お金がない時にファミレスとかで作業しなきゃいけないが、これくらいはテーブル上にないと見栄えが悪いので見栄えはいいわけではないがとりあえず頼んだ”という句。
季語【冬の夜】[冬]
昇格試験ポイント:季語「冬の夜」を取り合わせた効果の是非
特待生4級 現状維持
先生からの一言「ささやかな臨場感が欲しい」

夏井先生「句の方向性としてはいいな、おもしろいなと思いますね。まず、この”で粘る”ってこの言い方が一見散文的に見える、そういうご意見も当然出てくるんですけれども、実はここがミソなんですよね。それで粘っておりますよってことで、ファミレスとかそういう言葉書かなくても、そういうところに違いないっていうのが”で粘る”っていうここの描写でちゃんと言えるわけです。しかもカフェラテとポテトっていうメニューがもうほんととにかくなんか頼んどいて俺はここでやりたいんだよみたいな投げやりなメニューの選び方がいいじゃないですかね。これは、特待生となった時に、あとひと匙の臨場感、工夫してくれてもいいんじゃないかなという欲が出てまいります。でここの季語を少し短い音数の季語に持ってくると、ささやかな臨場感を加えることもできると。例えば、寒い夜と書いて”寒夜かんや”っていう季語があります。そしたらここで2音節約ができますね。となったら、ここを少し操作ができるんです。”カフェラテとポテトで粘りゐる”、粘っている寒夜ですよってこっちにくる。『カフェラテと ポテトで粘りゐる 寒夜』と。こういう季語を少し入れてくるとちょっとだけ時間経過とか臨場感のようなものを盛ることができると」

ひえ~~!難しい💦ていうか、文語調はちょっと…😅
元の句でも情景はわかるんですけどね…。ちょっと普通というか…。
特待生になると、普通にできるだけじゃなくて、さらに上のレベルを要求されますね😓
蓮見さんすごい勢いで昇格していくタイプの人かと思ってたのでちょっと意外😵

解説中に浜ちゃんと清水アナがすごい真剣に聞いててなんかうれしかったです😊

最後は梅沢さんの俳句です。

梅沢富美男 「キーを打つ炬燵 ポテトは箸で食ぶ」

”パソコンを使っていてポテトを食べる時、手が汚れないように箸で食べてるような男の人がいたらおもしろいだろうなと思って…”という句。
季語【炬燵こたつ】[冬]
先生からの一言「語順が逆!」
梅沢さんはマックに行ってみたもののタッチパネルの操作方法がわからず何も食べられなかったそうです😅経験がなくても発想を飛ばすのを見せてやる!って言ってました🤣

夏井先生「句材におかしみがあってさすがだなと思いましたね、これはね。でこの食べるじゃなくつまむじゃなく”食ぶ”っていう、これももうもったいぶった言い方してて、こういうのはやっぱおっちゃんじゃないと書けないだろうなと思いましたね。で、何がもったいないなと思うかっていうと、この落ちの部分を最後に持ってくるよりは、え?なんで?って思わした方が得なんじゃないかなっていうのが1つですね。そして、季語である、炬燵というものをもう少しこう実感として読み手に伝えるやり方、それを考えるとやっぱりひっくり返した方が得だなという風に思います。”箸で食ぶ”なんで箸でポテトを食べるのとこっからでしょうね。”箸で食ぶポテトや”、興味を持たせておいて『箸で食ぶポテトや キーを打つ炬燵』と。最後に炬燵というものが残ると、炬燵のぬくぬくしたところに読んだ読者も一緒にこう入っているかのようなそういう効果を残してくれるんですね。たったこれだけのことですからね~おっちゃん」
梅沢さん「語順なんてどうでもいいじゃないか!」
浜ちゃん「それはあかんでしょ!」🤣

自分の経験じゃなくて架空の俳句でしたけど、おもしろいシチュエーションだと思ったのに残念~。
ポテチとかも箸で食べる人いますもんね。
順番なんてどうでもいいとか梅沢さんがムチャな理由でキレてて夏井先生も笑っちゃってましたね🤣

次回は2月6日です。

梅沢さんの句からこちらを。
5種類の箸から選べて10文字まで名入れできます😊
書体も8種類あって筆記体もある😮カッコいいお箸になりそう~✨