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【プレバト!!俳句】4月3日<後編>|詳しい解説&感想まとめ

プレバト!!

4月3日放送『プレバト!!』俳句の詳しい解説です。

前編はこちら👇

テーマは「回転寿司」です。

テレビで発表された順にいきます。

高島礼子 「〆の皿 名脇役や わらび餅」 3位

”くら寿司はスイーツが豊富で「わらび餅」が季語でちょうどわらび餅があった。あと、今回は切れ字の「や」を使いたかった”という句。
季語【わらび餅】[春]
梅沢さんが「や」を付けたことによって文章がぶつぶつに切れてると言ってました。

夏井先生「やろうとしてることはちゃんと伝わるからそこはちゃんと凡人は確保できてるんですよ、はい。で、惜しいのは”〆の皿”と書くことでここで回転寿司のお皿を表現しようとしたってわかるんですけど、デザートにしても何にしても皿に乗っかってきますよね。これで回転寿司ですよっていうのを表現するっていうのはちょっと無理があるのかなという風に思います。もう”回転寿司”って書いちゃいましょう。この場合はね。”回転寿司”、ここで軽く切れますね意味が。そして、”〆は”、もう皿って書かなくても”回転寿司〆は”ってやったらもうお皿だってわかりますね。”回転寿司〆は”、こっからです。名脇役と書きたい気持ちもわかりますが素直に書きましょう。『回転寿司 〆は人気の わらび餅』と、こう来るんですね。そしたらこ全部あなたの言いたいことが言葉にちゃんと乗っかってくる、こういうことなんです」

添削後は素直にスッと入ってきてわかりやすいし、こっちの方が伝わる気がします😀
この放送の後、くら寿司混みそ~💦
わらび餅食べたい~😋

次は、4位です。

知花くらら 「額寄せて 蛤の沁む 卒園日」 4位

”家族で回転寿司によく行くが蛤のお椀をいただいた時に、一息ついて「卒園日も近いな…」と成長を祝うような気持ち”を詠んだ句。
季語【蛤・卒園】[春]
梅沢さんが季語が2つ入っていると言ってました。

夏井先生「その季語の問題はやっぱり気になりますね。蛤の春に対して卒園は卒業の傍題としてちゃんと載っけてる歳時記も多いんですね。で、もう1つですね、この字面だけ見た時に蛤が焼けてるのをみんなで額を寄せて見てるんじゃないかとか、お汁だっていうのがまずなかなか出てこない。で、ここで額寄せてっていうのを、この上五を大事にしたいのか蛤という季語を大事にしたいのかで変わってくるんですが、ひとまずこれ(額寄せて)こだわりありそうなのでこっちを活かしてみましょうかね。”額寄せて”そしてこっからです。こっちに行ってみましょうかね。”額寄せて卒園の日の”、蛤って書かずに季語があるのでここでね、うしお汁って言葉ご存知でしょうか。魚介類のおすましですね。『額寄せて 卒園の日の 潮汁』と。こういう風にすると卒園の春だからこの潮汁はひょっとしたら蛤かもしれないなっていう風に読む人は想像もしてくれますね、はい」

”額”って漢字を「ぬか」って読むこと知らなかったです💦
シチュエーションはほのぼのしていいんですけどね、季語が2つあるのはやっぱりよほどのことがない限りは避けた方が良さそうですね。
今度、色々ある俳句のタブーのこと調べて記事にしてみます😉

次は2位です。

ME:I・AYANE 「念願の 当たりの文字ぞ 初桜」 2位

”ビッくらポンがなかなか当たらなかったが、やっと当たった時の幸福感とワクワク感を表現した”という句。
季語【初桜】[春]
梅沢さんがこの句だけ読んで「回転寿司」とは思えないと。

夏井先生「まず、”当たりの文字ぞ”って普通に書いてもいいんですが、出てくる画面のあたりってあれがうれしいわけでしょ?そしたらね、こうやってちょっとかぎかっこで囲ったりすると、これが1つ際立ちますね。小さな工夫ですけれどもね。そしてもう1つ。これは大きな要素ですが誰だって当てるのは念願でしょ。だから”念願の”っていうのはなくてもみんな想像してくれる、そういう言葉なんです。だからここで回転寿司らしさを出せばいいんです。”回転寿司”って書いてもいいし、えっとビッくらポン?それそのまんま書いてもいいんです。どっち書きたい?(AYANEさん「ビッくらポンで」)じゃあそっちにしときましょう。”ビッくらポン!当たりの文字ぞ”、ここまででひとまず整います。そしてもう1つ大きな問題があるんですが、”初桜”は多分嬉しい気持ちを表現するってんで取り合わせたんだろうとは思いますが、最後に”初桜”が来ると、野外のくじなのかなって思っちゃう。桜が大きく咲いてるでしょ。だから当たりを単純に喜ぶ感じ、『ビッくらポン 「当たり」の文字ぞ 桜咲く』とかって、これくらいで処理するとなんか嬉しいことがぽーんと起こってるくらいでなんとか踏みとどまることができます」

あー、季語によっては外にいるのかと思われちゃうんですね。
AYANEさんが声がすごいか細くて浜ちゃんが常に「ご飯食べや」ってイジってましたね😅
あと、「当たりの文字ぞ」って普通に使ってますが、「~ぞ」で詠嘆するのすごいですね!
「ぞ」は強い驚きや喜びを表現するそうですが切れ字を自然に使えたらかっこいいな~✨️

浜ちゃんが、夏井先生の解説の時に、積極的に「うんうん」って相槌打ったり「なるほどね」ってすごい熱心な感じで言ってて、もしかして休養でいなくなるの関係してる!?って思っちゃいました😭

残るは1位と最下位です。

紅しょうが・稲田 「それ取って! くらでもおかんは いなり寿司」 5位

”お母さんが家で助六寿司をよく食べている。くら寿司に行っても稲荷寿司を食べている”という句。
季語【いなり寿司】[夏]
梅沢さんが「これ普通の文章だから。俳句じゃないんだよ」と言ってました😅

夏井先生「問題点の一番大きいのはおっちゃんの指摘があったように、全体が散文なんです。普通の文章をちょっとずつちぎって俳句っぽくしたっていうタイプの句なんです。「それ取って!と、くら寿司でもおかんはいなり寿司ばかり食べてまーす」っていう、その1行のちょっとずつ取って5・7・5に近づけたと。これが、問題点の1つです。そして作者ご本人が表現したいことの一番中心になるところが自分でもよくわかってなくってなんかあれもこれも入れたくなってるっていうのが一番の問題ではあるんです。あなたの言いたかったのはこういうことではないでしょうか、やってみます。いなり…ひらがなでもいいんですけども、まぁここ漢字でね、しっかり書いてもいいですね。”稲荷寿司ばかり”って、そのお母さんの様子が最終的にわかりますね。”くら”って言いたい気持ちもわかるけど”回転寿司”にしておきましょう。”稲荷寿司ばかり回転寿司の”、”おかん”じゃなくてここ”母”ってしっかり書くの。”それ取って!”とかここらへんもいらない!一応読みます。『稲荷寿司 ばかり回転寿司の母』」
稲田さん「いや、消しすぎなんですよ…」たしかに🤣

いなり寿司しか残ってない…😅
お手本のような初心者がやりがちな散文ですね💧
標語のようでわかりやすいし、初めて作る人はこういうの作る人多いんじゃないでしょうか。
前に梅沢さんでさえちょっと散文っぽいって言われたことあったし、油断するとすぐなっちゃいそう…。

次は1位🎉

なにわ男子・大西 「祝日の 回転寿司や 夏近し」 1位

”小さい頃から回転寿司に行っていたが祝日の回転寿司が一番混む。遊園地のような大行列をワクワクしながら待っているお祭りムードが夏が近いような感じがした”という句。
季語【夏近し】[春]
浜ちゃんが「なんか憎たらしいわ~」ってブツブツ言ってて気に食わなさそうでした🤣
長尾さんいわく、大西さんは言葉選びがうまくて番組でテロップになることが多いそうです😆

夏井先生「読んだ瞬間に私もあの回転寿司の店先を思いましたね。どこにも店先とか書いてないんだけどその賑いのようなものをね。で、下手なことせずにもう”祝日の回転寿司や”ってストレートに詠嘆してしまっただけで、あなたの描きたい映像っていうのはかなり描けてるんです。そして、一番褒めないといけないのは選んだ、取り合わせた季語ですね。さっき、”初桜”が最後に来ると野外のくじみたいな気がするっていう話をしたでしょ。”初桜”というのは映像が見えてくるので外になってしまう。でも”夏近し”っていうのは映像を持たない季語なので全部これ包んでくれるんですね。そういう意味で季語の選び方で成功したということを一番褒めましょう」

シンプルだけど情景が浮かんできて伝わるし、季語選びも成功してて良い句ですね!😄
「〇〇の△△や + 季語」って形、色々使えるんじゃないでしょうか?
あと、やっぱり季語選びが本当に大事だなと。
今回出演したなにわ男子、二人とも多才ですね~😌

次は、中田喜子さんの査定です。

中田喜子 「白きねた はんなり握り 桜どき」

”くら寿司で食べたイカの上に桜の花びら連想するかのような握りだった”という句。
季語【桜どき】[春]
梅沢さんが白きねたをイカに限定しているのが気になる…と。その後”イカには限定してない”とか”私は気に入らない”とかなんかピリついてました😅
昇格試験ポイント:「白きねた」という表現の是非
星1つ⭐️ 1つ後退→ 名人10段

夏井先生「やっぱり”白きねた”が一体何なのかということが気になるわけですね、読む側はね。で、この”白きねた”がなんなのかっていうのをまぁ書くのが一番いいなと思ってるんですが、イカをお食べになったんですね?」
中田さん「イカもハマチも食べました」
夏井先生「そうですか。今、防御線を張った感じもあります。イカの季語で桜が咲く頃に取れるイカをひっくるめて花烏賊っていうんです。”花烏賊の”ってやったらここでもう季語が出ちゃうでしょ?”花烏賊の白し”ってやったらここで一回映像ができます。となったらもうこっち(桜どき)は諦めないといけないくなるんですが、ここはもう素直に”寿司飯”って書いちゃったら寿司は出ますけど先に”花烏賊”って強い季語が出てくるので、『花烏賊の 白し寿司飯 はんなり”』があればいいんです。”握る”ってかかなくても。こういう風にすると、あなたの言いたいことにずーっと言葉が寄ってくるのではないかという話ですね」

中田さん、最初の説明に”白きねた”はイカのことって言ってましたよね?😅
上に乗ってるのが桜の花びらのようだったって言ってましたけど?
いつの間にかイカやハマチを食べたってだけの俳句になってましたが…。
そうすると元の俳句が曖昧でちょっと何を言いたいのかわからなくなりますよね💧
中田さんはぼかした言い方するイメージ結構あります…。
いや~それにしても調子悪いですね~😅

最後は梅沢さんの俳句。

梅沢富美男 「亀鳴くや 光封じる 寿司カバー」

”寿司カバーはくら寿司の特許で普通の回転寿司よりもスピードが遅い。寿司カバーが亀のように見えて、パッと開けた時に照りが付いた寿司ネタがあった”という句。
季語【亀鳴く】[春]:亀の鳴き声が聞こえるかのように静かなこと
先生からの一言「季語が全くそぐわない!」

夏井先生「”亀鳴く”という季語を完全に誤解してるんじゃないかなとそういう風に思います。”亀鳴く”っていうのは、静かな夜に何だかわからないものがジージージージー鳴いているような気がすると。空想的な季語なんですね。知ってんの?」
梅沢さん「それ書いてありましたもん!」
夏井先生「知ってるくせになんでこれ使うのよ」
梅沢さん「書いてあるから使いたかったんです!」
夏井先生「これくら寿司でしょ?くら寿司で”亀鳴く”って言ったらくら寿司がシーンとして何かわかんないけどジージーでしょ?お客が全部帰ったあとの夜中におっちゃんバイトしてるのかって思いましたよ(浜ちゃん爆笑🤣)、ほんとに。だからこの季語の使い方が完全に勘違いなんです。”寿司カバー”からです。”寿司カバーに”、この後です。なにか季語がいります。そしてくら寿司には季語が山ほどありますね。光に通じるような季語を何か探せばなんとかなります。春の季語で色んな字があるんですけれども針の魚と書いてこれ「さより」って言う風に読むんですね、細いからね。”寿司カバーに細魚の光”、漢字だと重いので”ひかり”としましょうか。『寿司カバーに 細魚のひかり 封じたり』こういう風にすると、おっちゃんの使ってる言葉かなり使いながら”亀鳴く”を捨てればいいと。…おっちゃん鼻血?」
梅沢さん「違うよ。花粉症だよ!💢」
夏井先生「あ、そう」←ちょっと心配してそうで意外でした(こら)
浜ちゃん「でも梅沢さんこうやって直される方が良かったんじゃないですか」
梅沢さん「それは先生は先生だから上手に直すでしょうよ💢」

また梅沢さんキレ散らかしてましたけど、花粉症がつらそうだな~と💧(そこ?)
添削が難しい…。さすが特別永世名人の添削ですね。
でもこの添削、なるべく梅沢さんの俳句を残しつつ添削したのがわかる!すごい!😆
”亀鳴く”の季語の使い方が間違ってて、しーんとした静かなくら寿司の再現VTRがおもしろかったです🤣

次回は4月17日です。
詳しいことがまだわからなくって…💦
俳句のゲスト3人だし浜ちゃん今度こそいなさそう😭

今回のお題からこちらを。
回転寿司のおもちゃです!かわいい~❤️
お家で回転寿司気分が味わえます。お寿司じゃないものを乗せてもいいですね😆