5月29日放送『プレバト!!』俳句の詳しい解説です。
点数、査定結果など<前編>はこちら👇
テーマは「一人飯」です。
テレビで発表された順にいきます。
ぱーてぃーちゃん・信子 「1人鍋 メニューに隠れる 初夏の青」 3位
”一人で鍋を食べに行って堂々とできずにメニューに顔を隠している様子”を詠んだ句。
季語【初夏】[夏]
”初夏の青”の”青”とは未熟という意味と信子さんの髪の色を表現してみたらしいです💧
梅沢さんが「これは最下位じゃないんですか?」と言ってました😅
●夏井先生の解説✏️
・とにかく色々わからない。(先生呆れてました💦)
・俳句に数字を使う時は、特別な意図がないときは漢数字を使う。
・一番罪深いのは、「メニューに隠れる」で全くわからない。
・(中七を全部消し)ここに何を食べているか書ける。
(信子さんが「えー」ばかり言うので呆れつつどうしたらいいのか困惑してました😅)
・「一人しゃぶしゃぶ」と書いたら食べているものがわかる。
・初めてで一人しゃぶしゃぶであることからひとまず『はじめての 一人しゃぶしゃぶ 初夏の青』と添削。
(夏井先生が「初夏の青」を残したいか信子さんに聞いたら「えー、いいよ。好きにして」と言われ「あ、そう、ありがとう」と更に添削しました💧)
・添削後『はじめての 一人しゃぶしゃぶ 初夏たのし』
・感情をストレートに書いてもいい。(”の青”とかって書くより少しはマシ)
最後に「もう1回しゃぶしゃぶ屋行って俳句作り直してきてください」と😅
ひたすら呆れてましたが、意外と夏井先生こういうタイプの女の子、イヤじゃなさそうなんだよなぁ😅
添削後はさわやかですね~。
”たのし”って感情を入れるの珍しいけどありなんですね。
次は、2位。
矢吹奈子 「初挑戦 悔しさ残る 夏の夕」 2位
”ラーメン屋さんに初めて行った時、緊張しすぎて落ち着かなかった”という句。
季語【夏の夕】[夏]
●夏井先生の解説✏️
・一見書けているように見えてしまう句だが、全ての「初挑戦」に当てはまってしまう。
・オリジナリティーが非常にない。
・「悔しさ」というのは残るものだから書かなくていい。
(凡人でも気づいて欲しいと💧あと「挑戦」を残したかったら残してあげると💦)
・「挑戦の」のあとに「夏」に飛んで「挑戦の夏や」とやれば何か夏に挑戦してるのがわかる。
・そして何してるか、悔しさ書いてる場合じゃない「一人のラーメン屋」と書く。
・添削後『挑戦の夏や 一人のラーメン屋』
矢吹さん「どこを切り取るかがやっぱり大事なんですね」に対して夏井先生は「できるんならやって」とぴしゃり😅
これは…、かなりの無個性😓
夏井先生もかなりキツめの口調でした…💦
あ…!
”挑戦”と”夏”しか残ってない!
前に番組でやってた「どの文字が残ったかクイズ」が出来るんじゃ…?
元アナウンサーの2人が残りました。
次は最下位です。
森香澄 「瓜二つ そばでかき消し 味かすみ」 4位
”1人で蕎麦屋に行ったら横にカップルがいて、彼女の方が「私今日森香澄に似てない?」と言って…”という句。
季語【瓜?】[夏]
「側」と「蕎麦」、「かすみ」と「香澄」をかけているとの説明に、みんなツッコんで呆れてました😅
●夏井先生の解説✏️
・久しぶりにこんなものに会ったなあという気持ち。
・日本語で書かれているのに、意味がまったく伝わらないのが最大の問題。
・アドバイスを1つするとしたら”下手にかけるな”。
・「そば」を漢字で書いて「蕎麦」にして、この1単語だけは使える。(それ以外全消し💧)
・「もめてゐる男女」とやってひとまずここの様子は書ける。
・「蕎麦屋」であることは書かないといけないが、季語が必要になる。
・季語「入梅」と書いて”ついり”と読む。
・添削後『もめている男女 入梅の蕎麦屋にて』
・こうすれば日本語としてちゃんと意味が通じるようになる。
最後に…
夏井先生「日本語をきちんと伝える練習をしてから来てください」
元アナウンサーに対して厳しい😅
いや~かけまくってますね😑
ほんっと初挑戦の人はかけたがる人が多いです。
あと、この句って彼女のことちょっと馬鹿にしてません?😅
史上初の3点でしたけど、これはしょうがない💧
次は1位のコットン西村さん。
コットン・西村 「老酒あおり ナイター 大将は敵」 1位
”いつも一人で行く町中華でナイター中継を見るのが好き。自分は広島ファン、大将が巨人ファンでああだこうだ言いながら飲むのが楽しい”という句。
季語【ナイター】[夏]
●夏井先生の解説✏️
・素材はとても面白い。
・一番大きく褒めたいのは、”大将は敵”というフレーズ。
ここで浜ちゃん「最初でええよね」と…!😲
・せっかくのこのフレーズ、「大将は敵」から始めて、どういう大将でどういう敵だろうと読む人に謎をポンと投げる。
・「大将は敵」そして「ナイター」が出てくると、この段階で居酒屋の大将じゃないか?とここまででわかる。
・「ナイターと」ここから下手に(老酒)あおらない方がいい。
・添削後『大将は敵 ナイターと 老酒と』
・こうすればちょうど4音同士(ナイター・老酒)
・この2つの「と」で、この2人でわーわー言ってるのも全部表現できてしまう。
最後に「これやってくれたら、70点どころか、71点、72点ぐらいは行きましたよ」と😮
浜ちゃんが「人がせっかく戻ってきたら才能アリが一人もおれへんし!どうする、O.A.見送るか?」って言ってましたが、
浜ちゃんが帰ってきたな~!って感じですね!🤣
添削後いいですね~👏
7・5・5の句でおしゃれでかっこいい!✨️
梅沢さんも「あーいい!!」と絶賛してました。
それに浜ちゃんが!😭
ボソッと言ったことが当たってるやつ~!😭
夏井先生いつも「今誰かが言った」って言うけど絶対声で浜ちゃんだってわかるよね?😅
次は、ジュニアさん!
千原ジュニア 「二杯目の冷酒 塞ぎの虫殺す」
”まっすぐ家に帰りたくない、沈んだ気持ちを抱えながら一人で飲みに行った。意外とお酒がおいしくて楽しくなって悩んでいたことも晴れていた”という句。
季語【冷酒】[夏]
先生からの一言「人生を感じる一句」
塞ぎの虫:気分が晴れないのを虫のせいとした言葉
梅沢さんがすごい褒めていて「私だってこんな良い俳句は作れない」と言ったら浜ちゃんが「でしょうね」と冷たく言って、梅沢さんが「謙遜したのに…」といじけてました😅
●夏井先生の解説✏️
・「殺す」というちょっと強めの動詞を選んだのが勝因のひとつ。
・「塞ぎの虫」がかなり強くて強情で自分を困らしているものだということがこの「殺す」という動詞によってわかる。
・”一人飯”というテーマで食べ物のことは書いてないが、飲みながら何かつまんでいるに違いないとわかる。
・こういうひとりの夜もあるよなと、人生の1ページ。
ジュニアさんは残り5句!🥳
もうほんとに目の前って感じですね!
ううっ、村上さんもたくさん出て欲しい…そもそもジュニアさんより出演が少なくないですか!?😢
私、「塞ぎの虫」って言葉知らなくて…🙇♀️勉強になりました💦
いい俳句ですね~✨️
「塞ぎの虫、殺したい!」って使ってみたいです😚
最後は梅沢さんの俳句。
梅沢富美男 「菜箸で すするパスタや 缶ビール」
”一人でビールを飲みながら食事をしている。フォークやスプーンを用意するのも面倒くさい、菜箸で食べてしまえ”という句。
季語【缶ビール】[夏]
先生からの一言「一人飯の臨場感」
●夏井先生の解説✏️
・ラーメンや蕎麦ならともかく普通パスタに「すする」とは使わない。
・でも「すする」とすることで、菜箸のままですすり上げてるというこの行儀悪さが場面にとても似合っている。
・キッチンの中で立ちながら飲んだり食ったりしながらひとりの空間を楽しんでいる感じがありありと伝わってくる。
・ジュニアさんの場合は「殺す」という強い動詞を選んだこと、おっちゃんの場合は「すする」という行儀の悪い動詞を選んだことがそれぞれの表現したいものにバッチリ当たっている。
2人に対して「これが名人というものなんですよ」とベタ褒めでした😄
”菜箸”、”すする”がすごい良い効果を出していますね!
この俳句は、ゆるっと力が抜けて身近な場面、言葉ですごい好きです!
(梅沢さんの句は、難しい言い回しの俳句も多いので…😅)
梅沢さんが褒められて超にっこにこでした😁
次回は6月12日です。
前にも紹介しましたが…コットン西村さんが読んでいると言っていたので。
シリーズ累計発行部数12万部突破!🎉
応募された句の中から特に優秀なものを、暦の俳句として採用されています🤩