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【プレバト!!俳句】10月9日<後編>夏井先生の解説と感想まとめ

プレバト!!

10月9日放送『プレバト!!』俳句の詳しい解説です。

点数、査定結果など<前編>はこちら👇

テーマは「激辛料理」です。

蒙古タンメン、CoCo壱番屋、陳家私菜などのお店が出てきました😋

テレビで発表された順にいきます。

すゑひろがりず・三島 「唐辛子 気づかぬマーク 地獄行き」 4位

”メニューにある唐辛子マークに気づかずに麻婆豆腐を頼んだことがあり、食べたら激辛で悶絶した”という句。
季語【唐辛子】[秋]

●夏井先生の解説✏️
・中七下五に詩のかけらが全くない。
・俳句は「気づかぬ」のような説明することは必要ない。
・「激辛マーク」と書けばちゃんと映像になってくる。
・見落とした事実を書く。地獄なんか行ってる場合じゃない。
添削後『唐辛子 激辛マーク 見落として
・ここまで持ってくるとやっと凡人。

「気づかぬ」は説明になってるからダメで「見落とす」のは状況だからあり⋯。
んん?
ちょっと難しい~💦
「地獄行き」がダメなのはわかるんですけどね😙

次は3位です。

鈴木亜美 「秋澄むや 蒙古タンメン 香り待つ」 3位

”蒙古タンメンが大好きで待っている時から唐辛子の香りにワクワクしている”という句。
季語【秋澄む】[秋]
森迫さんは「蒙古タンメン」の描写に力を入れた方が良かった、梅沢さんが「香り待つ」が余分だと言ってました。

●夏井先生の解説✏️
・「蒙古タンメン」の名前が非常に強い比重。
・「秋澄む」という季語がちょっと弱くなってる。
・「10辛のタンメン」と書けば蒙古タンメンじゃないかと思ってくれるかも。
・「香り待つ」ではなく「香や」で香りを詠嘆できる。
添削後『10辛の タンメンの香や 秋澄めり
・ここまできたら間違いなく才能アリ。

「秋澄めり」て⋯。
ムリムリムリ🙂‍↔️
調べたら「澄む」の連用形+助動詞「り」だって書いてありましたけど⋯。
季語の語尾変えるのってどうなのって思ってたら、動詞の活用形は全く問題ないそうです💦

お次は2位。

JO1・豆原 「秋時雨 辛き余燼が 腹にあり」 2位

”韓国でものすごく辛いスンドゥブを食べた次の日にお腹が痛くなって腹に燃えたぎる炎が残っている”という句。
季語【秋時雨】[秋]
余燼よじん:事件や騒動などが一段落した後もまだ影響が残っていること
梅沢さんが良い俳句だが語順を変えたら1位だったかもしれないと😀

●夏井先生の解説✏️
・激辛料理というよりは人生のつらい出来事がまだ私の腹に残って燻っている。それを冷ましてくれるかのように秋の時雨が降ったり止んだりしている。
・深い人生の一句のようにも読める。
・さすがおっちゃん。惜しかったのは語順。
・中七下五が散文(普通の文章)の語順になっている。
・下五からにすれば一発。
添削後『腹にある 辛き余燼や 秋時雨
・苦み走った刑事さんの横顔が見えてくる。
・この人は小さなコツを勉強すると一気にお上手になりそう。

最後に浜ちゃんが「ほんまに自分でやった?」って聞いてて、
豆原さんが「自分でやったんですけどそんなに深いとこまで考えてない💦」ってちょっと焦ってました😄

激辛料理がテーマなのにつらい経験した人の句みたいになってる😆
やっぱり余燼って言葉が難しいからですかね?
知らなかったので意味を調べたら、そのままの意味だと”燃え残り”ですが、比喩的な意味だと”しこり”や”禍根”のような意味になるそうです。
夏井先生の言うようにつらい人生の句になるわけですね😅

次は最下位。眞鍋さん残念😓

眞鍋かをり 「椀に燃ゆ 彼岸花見し 気は朧」 5位

”激辛が苦手で食べていると唐辛子の赤が彼岸花に見えるくらい生死の境を彷徨っている。「彼岸花」は秋で「朧」は春の季語だが、気持ちが混乱しているからあえて春の季語も入れた”という句。
季語【彼岸花】[秋・春]
森迫さんは「激辛料理を詠んでいるかわからない。情報量が多すぎて結果何が言いたいのかわからない。」と。
梅沢さんは「マイナス5点。季語をあえて使ったと言ってもクソの役にも立ってない」と😅

眞鍋さんが「こわ~い。先生怒ってる😱」(浜ちゃん楽しそう😁)
●夏井先生の解説✏️
・あんたも愛媛県の人間ですからなんでこんなのが出てくるのか。
・今テレビを見てる愛媛県人が愕然としてる。
・吉と出るか凶と出るかという問題ではなく大凶。
・俳句は基本的に見えているものを書くので「見し」はいらない。
・これだけ一生懸命色々企んで表現者としてもプライドもかけて言葉紡いでいるのに5点というのが逆に珍しくスゴイ。
・お椀の中の「彼岸花」は季語とはいえほぼ機能しない。鮮度が落ちる。
・「椀に」はいるが、燃えている場合じゃない。
・「唐辛子」と書かないと「彼岸花」じゃ誰にも伝わらない。
・「椀に唐辛子の赤し」とすればお椀の中の光景だけは見える。「彼岸花」と比喩する必要はない。
・「気は」とか言ってる場合じゃない。
・「朧」だけ無理やり使おうとすれば「朦朧と」にする。
添削後『朦朧と 椀に唐辛子の 赤し
・あなたの言いたいことは無理やり入れた。入れたところで才能なし。

眞鍋さんが最後「朦朧としてきました」って🤣さすがです。
突然ですが、私、話が上手い女性の芸能人って好きなんですよね。(ほんと突然)
俳句コーナーに朝日奈央さんとか出てくれないかな~😆
菊地亜美さんもまた出て欲しいな~。
夏井先生が色々企んでるのに5点が逆にスゴイって面白かったです。
めっちゃめちゃ凝りすぎてひどい点数になってしまいましたが、また出てリベンジして欲しい!

添削後の句は”辛いもの食べて朦朧としちゃったよ~”ってだけの句なので才能ナシなんでしょうか?😅
「唐辛子」が「彼岸花」に見えたって書いたら季重なりになりますしね⋯。

次は1位。

高橋光臣 「夜稽古 ここ一番の とうがらし」 1位

”殺陣の稽古に夜行っていて、その前にCoCo壱番屋で辛いカレーを食べて気合を入れていく”という句。
季語【とうがらし】[秋]
梅沢さんは心情がよく出ていてリズムがとっても良いと。

●夏井先生の解説✏️
・俳句は本当にシンプルに書けばいいだけ。
・燃やしたり気づいたりする必要はない。(眞鍋かをりさんとすゑひろがりず三島さんの😅)
・「ここ一番」がお店の名前にかけているのかと思ったが、お店の名前を入れると印象が強くなってしまう。
・稽古に対しての「ここ一番」の方が俳句としては得をしている。
・最後を漢字でしっかり書くと締まる。(浜ちゃんが「縦に書くからね」と😄)
・もう一つ上を狙うなら”夜”という時間情報もいいが、稽古の”前”にした方がここ一番が効いてくる。
添削後『稽古前 ここ一番の 唐辛子
添削後『殺陣稽古 ここ一番の 唐辛子
・こちらも具体的になっていい。
・細かなところに気遣うと特待生が近づく。

高橋さんはプレバトに出るようになって周りの景色を見るようになったそうです。
そのあと「それが才能を開かせようとしているのかもしれない⋯」って言って浜ちゃんに「なにいってんの?」って言われてましたけど🤣
景色を見るのって俳句の為じゃなくてもすごい良いことですよね~😌
私ついスマホばっかり見ちゃうんで⋯💦

次は、特待生昇格試験。森迫永依さんです。

森迫永依 「天高し 検診終わりの 激辛麺」

”検診が終わるまで我慢していた蒙古タンメンを食べに行った。清々しい感じを季語に託した”という句。
季語【天高し】[秋]
昇格試験ポイント:「検診」この位置に置いた効果の是非
特待生2級→1ランクアップ→特待生1級
梅沢さんが「中八じゃなく7音にしないと名人にはなれない⋯」とか言ってましたが、昇給したとわかったら「リズムがいいんだ」と😅

●夏井先生の解説✏️
・「天高し」の季語そのものが気持ちがいい。
・「天高し」の季語の後に「検診」という状況を先に提示して「終わり」で一息なんだなとわかる。
・「激辛麺」を終わるまで我慢して食べずにいた満足感、高揚感が季語に託されて素直に伝わってくる。
・おっちゃんの指摘の点は確かに8音だが「検診」の”ん”の音がリズムを取っている。
・この場合は、中七の字余りが気にならない。
・「激辛麺」も1音多いが”ん”と「検診」の”ん”が韻を踏んでてリズミカルな調べを作っている。
・おっちゃんはリズムは良いと言っていてそれがわかってるならそれでいいじゃないか。そこをちゃんと言ってほしかった。

”ん”があるとお得(?)ですね😉
梅沢さんはちょっと怒られてました💧
森迫さん昇格して良かったですね🎉👏
検診の後の開放感と季語の「天高し」が合ってますね。

最後は梅沢さんの締めの一句。

梅沢富美男 「唐辛子 食みて胃の腑に 龍二匹」

”激辛料理を食べてあまりにも辛くてお腹の中に龍が潜んでいるようだ。いつかは口から火を吹くぞ”という句。
季語【唐辛子】[秋]
先生からの一言「今日も詰めが甘い」
森迫さんが「比喩に挑戦されていてすごい、唐辛子と龍二匹が親和性がある感じ」と言ってました。

●夏井先生の解説✏️
・「唐辛子」と「龍二匹」の取り合わせが良い。
・森迫さんもおっしゃってたなんとなく似合うというのが俳句で言う”付かず離れず”。
・「胃の腑に龍二匹」の大胆な比喩も良い。
・一番問題なのは「て」の一音だけ。
・「食みて」の”て”は食べた”ので”と原因・理由を説明していて、ここで一旦緊迫感がなくなる。
・”て”の1字がこの句を愕然と緩ませている。

ここで
夏井先生「わかったよね?どうすればいいか」
梅沢さん「はい。”や”」
夏井先生「そのとおりですよ!なぜやらないの!」(浜ちゃん楽しそう😁)
添削後『唐辛子 食むや胃の腑の 龍二匹
・こっちの方が断然カッコいい。

最後に
梅沢さん「少しはヨイショしてもいいんじゃねえか」
夏井先生「私の辞書にヨイショはない!」🤣

森迫さんの評価がすごいなと⋯。
「唐辛子」と「龍二匹」の取り合わせを評価してましたよね。
「なんとなく似合う」って難し~💦
言われてみればそうかも⋯?って感じ😅
色んな例を知りたいです。

梅沢さんは過去10回で3回しか<お見事>がなかったんですが、今回も<ガッカリ>だったので勝率が⋯💦

次回は10月16日です。

お題からこちら。
チューブタイプの便利な辛味噌です。
ラーメンや鍋、調味料としても旨辛に大変身😋