「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」は、小林一茶の俳句です。
この句の解釈についてより詳しく調べていきます!
こちらはこの句について触れた破調についての記事です👇
句の意味と解釈
雀の子 →スズメの子供
そこのけそこのけ →「どいてどいて」という意味
お馬が通る → 馬が通るということ
この俳句は、道端で遊んでいる雀の子たちに、馬が通るから気を付けて避けるように注意している情景を描いています。
詠み手の視点から見ると、雀の子に対する優しさと、馬の通り道を確保する必要性が同時に表現されています。
「雀の子」が春の季語であり、春先に生まれたばかりのスズメの子供たちを指します。
この俳句は、5・8・7の破調の句ですが、「そこのけそこのけ」というの繰り返しの表現は、ユーモアと親しみやすさを感じさせますね。
この句には別の解釈も!?
最初はほんわかしたポップ(?)な句なんだな~と思っていました。
素直に解釈すれば、道端で遊んでいる雀に馬が通るから危ないぞと教えているほのぼのした句になります。
と・こ・ろ・が!
この句は、いくつかの説があり、
馬については、
・大名行列の馬であるという説
・子供たちが遊んでいる竹馬だとする説
雀の子については、
・人間の子供である説
・一茶自身だという説
もありました。そうすると『プレバト!!』でも難易度の高いと言われている擬人化ということになりますね😃
俳句は、1つの句で色々な解釈を楽しむものだとは思いますが、この句は、解釈によっては全く違う意味になってしまいますね😅
「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」は、小林一茶の俳句の中でも特に親しまれている作品のひとつです。
道端で遊ぶ雀の子たちと、それに対する優しい注意喚起が、ほのぼのとした情景を生き生きと描き出しています。
庶民的な視点と温かみのある表現が特徴ですが、解釈がいくつかあったようです。
『2023年版季語手帖』で応募された俳句の中から特に優秀なものを、暦の俳句として本編に採用しています。
毎日1季語1句を楽しむことができ、読者が投句できるのでどんどん力がつきそうですね!