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「プレバト!!」から学ぶ俳句の基本|【字余り】とは?③(中七編)

字余り③ 俳句用語

『プレバト!!』でもよく出てくる、【字余り】(じあまり)。
今回は第3弾!字余りシリーズ最終回です。
中七の字余りについて勉強していきます。

上五、下五の字余りについて、第1弾・第2弾はこちら👇

前回にも触れましたが・・・

字余りとは、俳句の基本である「五・七・五」の17音を超えることを指します。

さて、今回は、中七の字余りについてです。
上五、下五とは違って夏井先生のお話から中七の字余りはしない方がいいイメージがあります。
夏井先生の中七の字余りについての動画はこちら👇

有季定型としては、基本的に中七の字余りはタブー。
あえて字余りにしている句は、時間の経過を表現している場合や比較の強調をしていたりと明確な理由があるということですね。
実力のある人でないと失敗しそうですね💦

調べていたら中七の字余りについて述べているサイトがありました👇

中七の字余りは、俗に言う帯の緩んだような感じの句になります。どちらの講座でも、中七はどんなことがあっても七音を厳守しましょう、と指導して来ましたが、それでも字余りが絶えません。特にベテランの句に中七の字余りが多いというのは残念なことです。

伝統俳句の基本は有季定型。季題を必ず用いることと、五・七・五という定型を守ることです。この定型という基本が崩れると俳句になりません。五・七・五というリズムは、私たちの祖先が、もっとも心地よいリズムとして守り継いで来たものです。自由律という主張もありますが、私は俳句に自由律はないと考えています。俳句ではなく短詩の一種だと思います。

ならば何故、このリズムが守れないのでしょう。講座で口を酸っぱくして、毎回繰り返して申し上げていますが、守られない。特にベテランの方が守らない。もう一度言います、中七は必ず七音で。どうしても余る場合は、句またがりで処理するか、全体の構成の中で見直します。

野鳥俳句教室

ここまで言われるとスカッと(?)しますね😆

ちょっと字余りの句を詠む心理について考えてみました。
私みたいな俳句に興味を持ったばかりの初心者中の初心者が、字余りの句を作りたい心理はわかりますよ。定型じゃないのがなんかカッコいいですもんね😙
長く俳句を詠んでいる人が、字余りの句を作る心理はどうなんでしょう。自分の表現したいことは5・7・5では表現しきれない。あえて崩すことで言いたいことが伝わるんだ!・・・ってことでしょうか?(感じ悪いかな💧)字余りの効果を狙って詠んでいるんでしょうね。
で、それがうまくいかないことが多いと…💦

字余りの効果は、余情・余韻・時間経過・強調・バランスなど様々ですが、中七の字余りは基本的には使わない方がいいようです。
あえて使う場合は、本当に明確な効果があるのか、中七にした場合と比較するのも大事ですね。

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