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なんでもあり!?【自由律俳句】について

自由律俳句 俳句用語

以前、破調について書きましたが、その時ちょっと出てきた【自由律俳句】(じゆうりつはいく)。

自由律俳句とは、伝統的な俳句の形式である「五・七・五」の音数にとらわれず、もっと自由な形式で詠まれる俳句のことを指します。
なんと、季語も必要ではないらしく。
超自由😅

破調についての記事はこちら👇

破調は『プレバト!!』ではよく出てきますけど、自由律俳句はさすがに認められないですよね…。
もし認められちゃったら番組的になんでもありになって企画がブレそう💦

自由律俳句の代表って?

自由律俳句の代表的な句といえばこちらではないでしょうか。

種田山頭火(たねだ さんとうか)

分け入っても分け入っても青い山

尾崎放哉(おざき ほうさい)

咳をしても一人

この2つは教科書に載ってましたね。(遥か彼方遠い昔の記憶ですが)

その時は、特に興味も持てずにいましたが、変わってる俳句だからなんとなく覚えてました。

そう考えると、自由律俳句ってすごい印象に残りますよね。
当時、俳句に何の思い入れもない私でさえ記憶に残ってるんだもん😙

「分け入っても分け入っても青い山」について

種田山頭火の代表的な自由律俳句。
山深く入ってもなお続く青い山々の情景を詠んでいます。

意味としては、

進んでも進んでも続く青い山々

みたいな感じでしょうか?それで、私、思いましたよ。

「はぁ…。で?」って(情緒ナシ😅)

で、もう少し調べてみました。

すると、この句は”自然の広大さや人生の旅路、孤独と探求心を深く感じさせる”俳句だそうな。
放浪生活の時に詠んだ句のようです。
ただの山についてではなく、人生の困難について語った句ということでしょうか。

いや~これは、『プレバト!!』では認められないでしょ~💧
人生観を語って自由律俳句なんて夏井先生に怒られそう💦
こういうのは今までの実績がないとダメでしょうね。基本を全部わかった上で、たくさんの俳句を認められてからって感じですかね。

「咳をしても一人」について

尾崎放哉の代表作。
この句はめちゃくちゃ有名ですね。

知識のない私にも言いたいことがわかる!「病気なのに自分のそばにはだれもいない。孤独で寂しい」っていう意味だ!😃

・・・って思って調べていたら、そういう解釈もあるけど、逆に、
「咳をしても、部屋に一人で咳の音だけが響いて、なんだかおかしくなってつい笑ってしまうよ」
っていう解釈もあるみたい。
ちょっと自分に対して皮肉めいたユーモアのある句っていう。自虐ネタってこと?

えー!全然印象違う!

この俳句は晩年の句のようですね。
職を転々とし、奥さんに逃げられ酒びたりで、最後には一人で亡くなったらしいです。
周りからの評判も悪くどうしようもない人だったみたいですが💧
最後に後悔して寂しさを感じていたのか、それとも好き勝手生きて、そんな自分を受け入れていたのか。

とにかく現代までこの俳句が有名なのがすごい。

いや、むしろ、自由律俳句の方が覚えられやすいまである!🤩

自由律俳句は、その自由な形式と深い表現力で多くの人々に愛されています。
種田山頭火や尾崎放哉の代表作を通じて、その魅力を感じることができますね。
自由律俳句を読むことで、日常の中にある美しさや感情の豊かさを再発見することができるのではないでしょうか。

「咳をしても一人」などの句で知られる自由律の俳人・尾崎放哉の全句集。
エリート社員でしたが、家族も仕事も捨て、流浪の果て、孤独と貧窮のうちに小豆島で病死しています。
同時代の俳人・種田山頭火と並び、いまなお人々に感銘を与え続けています😌