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『プレバト!!』から学ぶ俳句の基本|【季重なり】とは?

紅葉 俳句用語

『プレバト!!』でも時々出てくる【季重なり】(きがさなり)。

季重なりとは、一つの俳句の中に複数の季語が含まれている状態を指します。

通常では、俳句は一つの季語を用いることが基本とされていますが、季重なりの俳句では異なる季節や同じ季節の複数の季語が同時に用いられます。

季重なりは、俳句の作法の一つとしては避けるべきとされています。
複数の季語を含むことで、季節感が曖昧になり、句の主題がぼやけてしまう可能性があるからです。

『プレバト!!』でも夏井先生に注意されていますよね。

しかし!

熟練した俳人の手にかかれば、季重なりの俳句は、その技巧や独自の美しさが評価されることがあります。

松尾芭蕉

春もやや  けしきととのふ  月と梅

この句には「」と「」と「」の三つの季語が含まれています。
春の景色とともに、梅の花が咲く月夜の美しさが描かれています。

「春もやや けしきととのふ 月と梅」をより詳しく説明したのはこちら👇

季重なりの俳句は、日本の自然や四季の美しさを深く感じることができる詩形です。
その一方で、高度な技術と詩的な感性を要求されるので注意が必要ですね。

👇こちらは夏井先生のYouTubeチャンネルです。
季重なりについてお話しています。
歳時記によって解釈が違うこと、どう解釈するかで意味も季語も変わるということがわかって興味深かったです。

私は、また『プレバト!!』を見始めてからそんなに経ってないのですが、意図的に季重なりを使って成功しているのを見たことがありません💦

松尾芭蕉(1644年~1694年)
江戸時代前期の俳人
約980句を季節ごとに分類されており現代語訳付き