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「プレバト!!」から学ぶ俳句の基本|【句またがり】とは?

句またがり 俳句用語

『プレバト!!』でもたまにある【句またがり】(くまたがり)。

句またがりとは、五七五の十七音に収まっているものの、言葉の意味が五七五の切れ目に合わせていないものを指します。

一つの語が二つの切れ目をまたいで使われることで、語句の切れ目と意味の切れ目にずれが生じ、新たなリズムが生まれます。
他には、分断された箇所が作者が強調したい箇所となり、句の意図を次の行まで遅らせることが可能です。

『プレバト!!』でたまに句またがりの句がありますが、作るの難しそうですよね。
しかも、句またがりの句を見た時、慣れてないせいで「5・7・5・・・・あ、合計は合ってるんだ・・・」とかなっちゃう😅
5・7・5にとらわれ過ぎてるんですよね💧上級者になれば楽しめるんだろうな。

句またがりの句を探していたらこちらがありました。

松尾芭蕉

海暮れて 鴨のこゑ ほのかに白し

この句では、「ほのかに」が二句と三句をまたいでおり、5・5・7のリズムになっています。この句では、日が暮れゆく海で鴨の声が際立って聞こえる様子を表現しています。

「海暮れて 鴨のこゑ ほのかに白し」をより詳しく説明したのはこちら⇩

句またがりは、俳句の中で意味や言葉が次の句に続く技法であり、その効果は自然な流れや深みのある表現を生み出します。言葉の切れ目が俳句の定型的なリズムとは異なる場所にあることで、読者に新鮮な印象や深い感動を与える効果があります。
句またがりは、俳句の表現の幅を広げる重要な技法の一つです。

👇夏井先生のYouTubeチャンネルです。句またがりをひとつの手札として持っておくといいというお話。プレバトをちゃんと見てないと聞きなれない言葉ですよね💧

「五月雨をあつめてはやし最上川」で有名な松尾芭蕉の伝記です。
芭蕉は、幼い頃から俳句が好きな少年でした。
成長するとともに、自分なりの俳句の世界を作りたいと考え、奥の細道の旅に出るのです。