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【プレバト!!俳句】12月5日<後編>|詳しい解説&感想まとめ

プレバト!!

12月5日放送『プレバト!!』俳句の詳しい解説です。

前編はこちら👇

テーマは「銭湯」です。

夏井先生が、「今日から俳句を始める人にとってはぴったりの勉強会です」って…。
それって、良い風に言ってますけど内容がひどかったってことですよね😅

テレビで発表された順にいきます。

村重杏奈 「湯冷めして おばにおこられ こたつみかん」 4位

”銭湯上がりで走り回るなとおばあちゃんに怒られて、結局湯冷めして風邪をひき冬休みはこたつでみかんを食べている”という句。
季語【湯冷め・こたつ・みかん】[冬]
中田さんが「村重さん、季語ってわかりますか?」と😅
季語が3つも入ってます🤣

夏井先生「いや~さぁ…。もう懐かしい気すらしますよ」
浜ちゃん「最初の頃こんな感じでしたもんね」
夏井先生「まず、季語というのはね、主役みたいな言葉なのね。たった17音の小っちゃい舞台の上に主役が3人もいたら。もうそのお芝居ぐちゃぐちゃになりそうじゃないですか。お互いを殺し合ってしまうと。だからまず季語は1つにして、その季語を主役にできるように作ってみましょうと。(村重さんに向かって)聞 い て る?
村重さん「はい!聞いてます!」🤣
夏井先生「まず、”こたつ”と”みかん”季語がいっぱいになるから消しますね。”湯冷め”が主役です。そしてこれ読んだ時に、自宅のお風呂の湯冷めなのか銭湯なのかわかんないじゃないですか。だってこたつまであるから自宅だって思うでしょ?だから頭ん所でこれは自宅ではありませんと。銭湯なんですね?」
村重さん「はい!」
夏井先生「だからこれで”銭湯や”って一応詠嘆してみます。”銭湯や”、湯冷めするなって言われたのね?」
村重さん「はい!」
夏井先生「”するなと”、おばじゃなくおばあちゃんなのね?」
村重さん「はい!」
夏井先生「だったらそう書くの。」
村重さん「はい!」
夏井先生「『銭湯や 湯冷めするなと おばあちゃん』こうしたところで普通の句です!」

添削後の句、小さい子が詠んでたらかわいい句ですね。
3つ入れた季語がちゃんと全部、冬の季語なのは偉いと思いました。(そこ?)
村重さん、季語を入れれば入れただけ良いと思ったと言って、夏井先生のことも怖がらないのはある意味すごいです🤣
浜ちゃんとトータルテンボスの2人が夏井先生にちょっと怯えてるように見えたんですけど気のせいですかね?😅

次は、2位です。

池田鉄洋 「壁越しの ドライヤーの音 君待つ冬」 2位

”下積み時代、彼女と同棲していて、銭湯のロビーで待っている間、彼女のドライヤーの音が女湯の壁越しに聞こえた”という句。
季語【】[冬]
蓮見さんが、写真があるから銭湯だとわかるが、隣の部屋の人とかにも聞こえると。

夏井先生「目の付け所はいいですよね。実体験というのが一番リアリティーありますからね、そこは褒めておきましょう。ただですね、あの写真を見てない人が、この文字面だけを読むのが俳句ですよね。で、それがいきなり壁越しから来るわけですよ。そしたらもう怪しい隣人?なんだかわかんないけど壁越しにドライヤーの音聞いててって…。怖いよね、これはね。まずこっちからです。君”を”を入れましょう。”君を待つ”ってやったらこれで上五ができます。”きみをまつ”(ゆびで5音数えながら)とこういう風にね。でそのまんま冬も行っちゃいましょう。”君を待つ冬”、ここまでいくとどこで待ってるかわかんないけど、とにかく彼女を待っている状況が先に出ます。これを状況を先にやっといて壁越しってやったら、怪しい知らない隣人が出てこないですね。で、冬からこっち(”壁越しの”)に行くのでちょっと漢字重たくなるので、ひらがなで”かべ”と表記しておきましょう。『君を待つ冬 かべ越しの ドライヤー』だけで音は十分聞こえるんです。そうでしょ?ドライヤーってやったらあの音とセットですからね。こうすると、お風呂屋さんで待っている、そういう状況に違いないと想像してくれる人の割合がグッと増える、こういう話ですね」

添削後いいですね。怪しい隣人から爽やかカップルへ🤣
やっぱり、読んで想像してくれる人を意識することが大事ですね~。

次は3位です。

松本利夫(EXILE) 「凍る朝 湯の中にあり 人の知恵」 3位

”朝風呂でぼーっとする時間にアイデアが浮かんだり色んな想像力が増す”という句。
季語【凍る】[冬]
蓮見さんがお風呂の便利グッズのことかと思ったと😆

夏井先生「これね~、私も聞いてみないと作者の意図がどこにあるのかわからないと、そういうタイプの句ではあるんですね。でもね、もう1つ先に言わしてほしいのが、575がこうプツプツ切れる調べっていうのを嫌うんです。”凍る朝”、名詞ですけどここで意味の切れ目が出てきます。そして”湯の中にあり”、これは終止形でビシッと意味が切れます。で最後”人の知恵”でもう1回切れると。こういうのを俳句では三段切れっていって、とにかくもう少し調べをちゃんと作ると、これが問題点の1つなんです。そして、大事なのは、自分の思ったことをちゃんと相手に正しく伝えるってこれが大事なんですが、”湯の中にあり人の知恵”っていう言い方をすると、さっきあの、ダウくんも言いましたけれども…」
蓮見さん「あ俺、ダウくんって呼ばれてんだ」
浜ちゃん「ダウくんでええがな」🤣
夏井先生「でどういうことかっていうと、お湯の中に人の知恵の便利なグッズがあるって読み方もひとつできるし、私が思ったのは、風呂というそのものが、人類の知恵ではないかと、そういう大きな意味合いを持ってるのかもしれないと」
浜ちゃん「たしかに」
夏井先生「ここをね、お湯の中に入るんでしょ?”湯に入れば”という風にすると、こっから始まります。”湯に入れば”、あ、お風呂の中に入ってるんだなと、”人の知恵湧く”、入るとアイデアが湧くんでしょ?ここを”凍る”でもいいんだけど、例えば”冬の朝”にするとちょっと落ち着いてきます。『湯に入れば 人の知恵湧く 冬の朝』って。多分、俳句のいろはを覚えるとすぐに上手になると思います」

このあと、夏井先生が「可能性はすごくあると思います」って言ってましたが、浜ちゃんが今日はテレビを見ている人や俳句を始める人に向けて言っているとのことで、「今日は第何回目なの?」って言ってました😅
よっぽど初心者向けなんでしょうね…。

番組の企画会議とかで、『プレバト!!』の新規の視聴者を獲得する為に、方針変えたんですかね?
夏井先生も何度も同じこと説明するの大変そう…😣

さて、次は最下位。
ご、5点…😅

トータルテンボス・藤田 「体育の日 ビリになっても せんとうだ」 5位

”1位でもビリでもせんとうでゴール、1着の先頭と、ビリでも楽しい銭湯が待っている”という句。
季語【体育の日】[秋]
浜ちゃんが夏井先生がブチギレるんじゃないかと言ってましたが…💦

夏井先生「こんなのも一昔前ありましたね。これ、あなた本気で来てんの?」
藤田さん「本気で来てますよ!俺これ考えて、3つ考えてるうちのどれがいいか色んな人に聞いてこれをエントリーさしていただいたんですよ」
夏井先生「それ聞いた人と縁切っといた方がいいと思います」
藤田さん「マジすか?うちの嫁なんですけどね…」🤣
夏井先生「あそうですか。あの~、ただのダジャレ。自分が満足しているだけと。こういうのはもう二度と持ってきてはいけません。ただ、実は、これ、題材として起死回生の生き返る可能性もあるんです」
藤田さん「え~、先生生き返らせてください」
夏井先生「あんたに頼まれるのはムッとしましたね今ね。で、何が可能性があるかというと、俳句の取り合わせという考え方の可能性なんです。俳句は季語というものと、季語ではないものをどう取り合わせる、組み合わせるかによって、詩が発生するんです。体育の日に対してビリは当たり前なんです。よく出てきますよね。でもこれ銭湯と体育の日を取り合わせようとしているっていう所には可能性があるんです。それをやってみます。で、あなたの語りの中でちょっといいなと思ったのは「ビリもまあいいじゃないか」明るく受け止める、それはね、とてもいいと思います。(藤田さん「ありがとうございます」)はい、そこしか褒められないんだけどね。”ビリもまた良し”ってこう叩きつけますね。『ビリもまた良し 体育の日の銭湯』これ(”せんとう”)は漢字で書かないといけないですね。ビリになっちゃったけど、体育の日気持ちよく運動して、この銭湯もまたなんともいいじゃないかと、こういう句になるんです」

先生が呆れ切ってましたね💦
まぁ、ダジャレ入れるのは初心者あるあるなんでしょうけど。
詩を作るって、才能とかセンスがかなり必要だと思うんですが、慣れたらできるようになるんでしょうかね?😓

次は1位の西岡徳馬さんです。

西岡徳馬 「雷鳴に 女湯の声 くぐもりて」 1位

”雷が鳴って、女湯の方で悲鳴が聞こえるが銭湯の中で共鳴して何を言っているかわからない中、女湯にいる一緒に来た彼女を案じている”という句。
季語【雷鳴】[夏]

夏井先生「雷鳴で女湯ときたら俳句作り始めた人達はみんなね色々書きたくなるんです。わーとかキャーとか言いました、悲鳴が聞こえましたとか。で、そういうことをしないで、女湯の声がくぐもっているよというこの描写、下五の描写をするだけで、全部映像が立ち上がってくるわけです。まさにあの銭湯の現場をこの下五の言い方・描写で表現できていると、これが一番褒めるべきところですね。惜しかったのはね、たった1点あるんです。それは何かと言うと、この”に”なんです。なんでかっていうと、雷鳴によって女湯の声がくぐもりましたという風に散文の調子になっているんで…」
浜ちゃん「そうか…”や”や」
夏井先生「その通り!浜田さん!やれるじゃないですか!」
浜ちゃん嬉しそう…!🥺
夏井先生「『雷鳴や 女湯の声 くぐもりて』この”や”の切れ字は上の言葉を詠嘆するんです。おお、なんという雷の音だという風に。音だけの映像があって、カットが切り替わって女湯、声、くぐもるという風にこっちで映像がしっかりと出てきますね。これをやってるともう本当に文句のない一句でしたよ」

で、出た~!浜ちゃん!さすが~!!✨
解説中につい答えちゃって、夏井先生に褒められるとすごいうれしそう😆
浜ちゃんに俳句作って欲しいけど、作る時が来るとすれば最終回とかになるのかな?
それは寂しい…!😣

次はダウくんです。(夏井先生の呼び方😙)
今日は、先生の機嫌が悪いので昇格試験どうだろうと、インク出てるのにずっとペン振ってて怖いと言って、浜ちゃんも清水アナも爆笑してました🤣

ダウ90000・蓮見 「5巻がない 除夜のコインランドリー」

”大晦日に洗濯物が溜まってたので、銭湯の隣のコインランドリーに行って、マンガを読みながら待っていたら5巻がない、そんなに時間が経ったのか”という句。
季語【除夜】[冬]
昇格試験ポイント:上五を「5巻がない」とした効果の是非
特待生5級 1ランク昇格 特待生4級
先生からの一言「数字のリアリティー!」

夏井先生「この句の良い所は、この破調の調べに対して”5巻がない”みたいな普通の言い方、口語って言いますけれども、この普通の言い方とそしてこの句の内容がとても合致している、ピッタリ似合っていると。当然これは偶然ではなく狙ってやってきていると。そうですよね?特待生のダウくん」
ダウくん「もちろんです!はい」
夏井先生「で、さらに俳句では普通こういう数詞は、漢字、漢数字で書くっていうのが定石なんですが、これもわざとやってるんですね。ダウくん」
ダウくん「はい、めちゃくちゃ迷ったんで今すっごいうれしいです!」
夏井先生「で、これ読み終わった瞬間に、私はね、たくさんの洗濯ものだからなかなか終わらないと、夢中になって読んでて5巻まで来て、あら5巻がないと。この5という数字を並んでるマンガこうやって見ながら”5”を映像として探してその映像感をこの”5”っていう書き方で表現しようとしたと。そういう意図も全部こっちに伝わるのです。この除夜というこの晩に1人で銭湯の横のコインランドリーに来ている、この人の境遇とか現実とかなぜ実家に帰らないのか色んなことを想像させるでしょ?これが俳句の力、たった17音しかないけれども除夜という季語を主役にしながらこの中の人物をありありと描いていると。私は今この説明を、4位と5位の人に向かってしております」

解説が丁寧だな~と思ったらやっぱり2人に向けて話してたんですね😅
蓮見さんの句は前から言ってますがドラマっぽいんですよね~。
コントの脚本や演出をやっているだけあってワンシーンを切り取るのがうまいんだな~と思います。

最後は中田喜子さんの俳句です。

中田喜子 「「蛍の光」 掛け湯忙しき 湯屋柚子湯」

”東京温泉という公衆浴場でゆっくり柚子湯に浸かっていたら、閉店間際に「蛍の光」が流れてきたので急いで上がる”という句。
季語【柚子湯】[冬]
昇格試験ポイント:17音に盛った情報量の効果の是非
⭐1つ 1つ前進 ⭐2つ
先生からの一言「調べの力!」

夏井先生「まずこれ、かぎかっこで蛍の光っていうのが出てくるんですね。ああこれは、蛍の光が流れるっていうのは、どっかでもうおしまいですよっていう合図に違いないと、まずそれを思い始めますよね。私はどういう風に読んだかって言うと、もうお風呂屋さんには蛍の光がかかってるんだけど、常連の子がバタバタとやってきてもう時間ないかしらとか言って、番台のおばちゃんかなんかが『いいよいいよ、さっさと入っておいで』ってそんなやり取りがここにあるんじゃないかと、”掛け湯忙しき”まででドラマのように浮かんでまいりましたね。情報は結構多いんです。でも調べの力をうまく使ってこの情報量をグッと凝縮をしたと。こういうのもね、なかなかできる技じゃないので4位と5位の人はやらないでください」

蓮見さんと中田さんの時に、褒めつつ4位5位に向けて注意するってなんか信頼してるんだなって感じしますね😉
中田さんが永世名人まで添削なしで進めるのか楽しみです!

次回は2時間スペシャルです。
2人1組のチーム戦らしいですね。エピソードを選ぶのがかなり重要な気がします。

次回は12月12日です。

松本利夫さんの俳句からお風呂の便利グッズを…。(本来の俳句の意味とは違いますが😅)
大人気シリーズ<tower>のマグネットワイパー。
お風呂の壁面に取り付けられます。
窓掃除にも使えるし、洗濯機に収納しても良いですね😉